わが家は、講談社 学習まんが 日本の歴史を選びました。
◎講談社の学習まんがのポイントは
- 圧倒的な情報量で受験に役立ちます。
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総ページ数4480ページ
欄外には「マメ知識」が約3500本 - 監修者がすごい!最新の研究を反映しています。
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ベストセラー『応仁の乱』の呉座勇一氏をはじめ新進気鋭の若手研究者5名が専門の時代を監修
新学習指導要領に対応した最新の歴史まんがです。
- 漫画家がすごい!面白いから読みたくなる!
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「学習まんがこそ面白さが大事」!
全員「週刊少年マガジン」はじめメジャー誌での連載経験のあるベテランが、表紙から中身まですべて描き下ろしています。
寺沢大介さん『ミスター味っ子』、石垣ゆうきさん『MMR』、山本航暉さん『ゴッドハンド輝』、沢田ひろふみさん『遮那王義経』、池沢理美さん『ぐるぐるポンちゃん』はじめ14名
講談社 学習まんが 日本の歴史を一気読み
講談社 学習まんが 日本の歴史は全部で20巻。
一気読みする感覚でまとめてみました。
1巻 列島のあけぼの
旧石器~古墳時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第1巻 列島のあけぼの
監修者:若狭 徹(明治大学文学部准教授)
漫画家:寺沢 大介 代表作:『ミスター味っ子』『将太の寿司』
- 第1話 「列島のあけぼの」
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わたしたちの住む日本の歴史は、いつごろ、どのように、はじまったのだろう?
- 第2話 「道具の進化」
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縄文時代、気候が温暖化しはじめる。その変化が人々の生活を変えていく。
- 第3話 「稲作のはじまり」
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縄文時代の晩期に、狩猟採取の生活から農耕中心の社会に変わったのはなぜ?
- 第4話 「邪馬台国」
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弥生時代、多数のクニ(小国)が乱立。倭国大乱とよばれる争乱がおこる。
- 第5話 「女王・卑弥呼」
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邪馬台国に都をおく倭国の女王・卑弥呼は小国連合をどのように治めたのか?
- 第6話 「ヤマト政権と地方の王」
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巨大な古墳が各地でつくられ、ヤマト政権へと国のかたちが整っていく。
<監修者のことば>
近年、地球規模での温暖化や大雨などが国際問題となっています。
第1巻は、人類が日本列島に登場してから、国の形が生まれるまでの3万年間を扱っていますが、
この期間は人々が気候変動に苦しめられ、それに適応してきた歴史でもあります。
氷河期を生き延び(旧石器時代)、温暖な気候がもたらす山海の幸をいただき(縄文時代)、
再びの寒冷化を稲作と集団の結集で乗り越え(弥生時代)、
国々の争いを豪族連合という平和的な方法でまとめていった(古墳時代)、
長い長い歴史ストーリーを楽しんでください。
最近のはげしい気候変動は、人類の未来への警鐘でもあります。
賢くこれを乗り越えていくため、わたしたちは歴史に学ぶ必要があります。
本巻がその手助けになれば、うれしく思います。
また、本巻では、中央だけでなく地方にも目を向けました。
中央と地方の歴史、さらには隣国との付きあいを合わせて紡ぐことで、
わたしたちは豊かな日本の歩みを知ることができるのです。
2巻 律令国家への道
古墳時代~飛鳥時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第2巻 律令国家への道
監修者:遠藤 慶太(皇學館大学文学部教授)
漫画家:井上 正治 代表作:『マラソンマン』
日出づる処の天子、政治改革す。
隋に「蛮夷」とよばれた倭国の摂政・厩戸皇子は汚名返上のため国のかたちを整える。
- 第7話 「蘇我氏の台頭」
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大陸から仏教が伝来。その受け入れをめぐりヤマト政権の内部で対立がおこる。
- 第8話 「遣隋使」
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推古天皇は、摂政の厩戸皇子の進言により、大陸の隋に使者を派遣する。
- 第9話 「乙巳の変」
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中大兄皇子は中臣鎌足とともに、国政をわが物とする蘇我氏を討つ。
- 第10話 「白村江の戦い」
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百済の求めに応じ、斉明天皇はみずから指揮をとり朝鮮半島に兵を送るのだが。
- 第11話 「壬申の乱」
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天智天皇の後継をめぐり、朝廷内ではげしく対立。古代で最大の内乱がおこる。
- 第12話 「大宝律令」
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天武天皇の遺志をついだ持統天皇は、藤原京に遷都。新しい律令を完成させる。
<監修者のことば>
飛鳥時代、この巻でたどる150年あまりは、
日本という古代国家が形をあらわしてくる時代です。
日本最初の女帝・推古天皇は、聖徳太子・蘇我馬子とともに政治をおこない、
遣隋使を送りました。
その後も、激動する東アジアの情勢に翻弄されながら、
天皇を中心とした国のありかたが模索されました。
いま歴史の舞台であった飛鳥を訪れてみると、
『日本書紀』が伝える事件の現場はおだやかな田園となり、
それがかえって想像をかきたててくれます。
いってみれば日本という国の青春時代にあたる飛鳥・藤原の150年、
白村江の外征や壬申の乱といった危機をのりこえて、
律令国家が姿をあらわすまでをたどります。
3巻 仏教の時代
奈良時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第3巻 仏教の時代
監修者:遠藤 慶太(皇學館大学文学部教授)
漫画家:井上 正治 代表作:『マラソンマン』
「御仏の光で国中を照らしたい」。
あいつぐ飢饉や天災。聖武天皇は、民衆を救うため巨大な仏像の造営を決意する。
- 第13話 「平城京遷都」
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都を平城京に移し律令による強大な国をめざす藤原不比等の前に、ある僧が……。
- 第14話 「長屋王の変」
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新たな権力者となった長屋王。しかし、藤原四子が権力闘争を仕掛ける。
- 第15話 「大仏造営」
-
災害、疫病……。不安な世の中を仏の力で救うため大仏がつくられる。
- 第16話 「鑑真の渡日」
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唐でも指折りの高僧の鑑真が、危険を冒してまで伝えたかったものとは?
- 第17話 「藤原仲麻呂の独裁」
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聖武天皇亡きあと女性の孝謙天皇の時代。再び権力をめぐる争いがはじまる。
- 第18話 「女帝と道鏡」
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僧でありながら異例の出世をした道鏡に皇位につけというお告げがくだる?
<監修者のことば>
奈良の大仏といえば、日本人なら誰もが知っていることでしょう。
奈良時代は、この巨大な金銅仏がつくられた時代です。
律令という法典にもとづく政治がおこなわれ、
国際色豊かな天平文化が花開いた平城の都――奈良を訪れるときは、
現在も発掘調査が続く平城宮跡をぜひ訪れてください。
約8000人の官僚が勤務したみやこの日常は、
木簡などの新たな史料にめぐまれて、いきいきとよみがえってきます。
地方と都城、日本と外国をいきかう人・モノは絶えることなく、
なかには遠く西域や波斯の香りさえ漂っていました。
大仏はこれら多彩な群像を見守ってきたのです。
本巻では平城京の光と影を、最新の研究成果によって描きます。
4巻 平安京遷都
平安時代前期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第4巻 平安京遷都
監修者:遠藤 慶太(皇學館大学文学部教授)
漫画家:井上 正治 代表作:『マラソンマン』
千年の都へ。平安王朝が形成!
無実の罪で右大臣から大宰府へ。菅原道真は、なぜ「学問の神様」となったのか?
- 第19話 「遷都と政治改革」
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天皇中心の強力な政権をめざして、桓武天皇は新たな都・平安京に遷都する。
- 第20話 「蝦夷と三十八年戦争」
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朝廷にしたがわない東北の蝦夷に対し、桓武天皇は大軍を派遣する。
- 第21話 「平城太上天皇の変」
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平城太上天皇と嵯峨天皇の兄弟は再遷都をめぐって対立、内乱に発展する。
- 第22話 「最澄と空海」
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唐にわたった最澄と空海は、仏教の新しい教えを日本にもたらす。
- 第23話 「応天門の変」
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都の応天門が炎上。放火か? 犯人は? 朝廷内の政治闘争がはじまる。
- 第24話 「菅原道真と延喜の治」
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宇多天皇の信頼をえた学者の菅原道真は遣唐使派遣の中止を進言する。
<監修者のことば>
2019年秋、京都で三十六歌仙絵の展覧会がありました。
会場で特に印象に残ったのは、
艶麗な後ろ姿の女性像――伝説的な歌人・小野小町です。
この巻であつかう時代は、
桓武天皇の政治改革から藤原氏北家による
摂関政治まで、およそ100年あまり、
文学史でいえば小町や在原業平をはじめとする六歌仙が活躍したころです。
この時代は、じつは律令にもとづく政治が曲がり角をむかえ、
実情にあわせて変容をとげてゆく時期でもあります。
東北の地震や富士山の噴火など、自然災害に向きあいながら
日々の暮らしを営んでいた人々を忘れることなく、
時代の変化を読みとっていただければと思います。
5巻 貴族の栄華
平安時代中期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第5巻 貴族の栄華
監修者:遠藤 慶太(皇學館大学文学部教授)
漫画家:池沢 理美 代表作:『ぐるぐるポンちゃん』『はっちゃん、またね』
「雅なる文学の華ひらく」。
宮中では、清少納言『枕草子』や紫式部『源氏物語』などの文学作品が生まれる。
- 第25話 「和歌と仮名文学」
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「古今和歌集」の撰者の紀貫之は、土佐からの帰り、仮名文字で日記を書く。
- 第26話 「承平・天慶の乱」
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関東と瀬戸内で、武士団が朝廷に反旗をひるがえし、反乱をおこす。
- 第27話 「枕草子」
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宮中に仕える清少納言は、四季の自然や宮中を観察した随筆を執筆する。
- 第28話 「源氏物語」
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中宮・彰子の教育係となった紫式部は、周囲の求めに応じ、物語を書く。
- 第29話 「摂関政治」
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幼い天皇を補佐する摂政、成長後に支える関白などの要職を藤原氏が独占する。
- 第30話 「院政と武士の台頭」
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成長した武士団どうしの争いが、前九年の役・後三年の役へとひろがっていく。
<監修者のことば>
平安時代と聞いて連想するのは、
遣唐使が停止されたことで日本独自の文化がはぐくまれ、仮名文字が生まれ、
女性による文学が盛んになった「国風文化」ではないでしょうか。
しかし近年はそのとらえかたが変化してきました。
朝廷のオフィシャルな場面では漢語漢文の知識が求められます。
藤原道長にしても熱心に漢籍を集めました。
和・漢いずれかひとつを選ぶのではなく、朝廷の要望に応じた外来文化の選択、
それが平安時代の特徴です。それを『源氏物語』では「やまとだましい」
(漢学の知識を日本の実情にあわせて応用する才覚)と表現しているのです。
絵巻などでも残された宮廷の世界へ、
読者のみなさんとともに分け入ってみたいと思います。
6巻 源平の争乱
平安後期~鎌倉時代初期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第6巻 源平の争乱
監修者:呉座 勇一(国際日本文化研究センター助教)
漫画家:神宮寺 一 代表作:『幕末めだか組』
「武士の時代、はじまる!」
源義経は、兄の頼朝の命を受け、一の谷、屋島、壇の浦へと平氏を追いつめていく。
- 第31話 「保元・平治の乱」
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平安末期、朝廷内の対立が、やがて摂関家や武士をまきこみ大乱へとつながる。
- 第32話 「鹿ヶ谷の陰謀」
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乱のあと急速に台頭した平氏に対し、後白河法皇はしだいに反発を強めていく。
- 第33話 「治承・寿永の乱」
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平氏政権への不満が高まり、平氏追討の命令が下され、源頼朝が挙兵する。
- 第34話 「倶利伽羅峠の戦い」
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清盛の死後、北陸で勢力を拡大した源義仲が、平氏の大軍をうちやぶる。
- 第35話 「壇の浦の戦い」
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追いつめられた平氏。追討軍の源義経は長門の壇の浦で平氏一門を滅ぼす。
- 第36話 「奥州合戦」
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頼朝から追われた義経は、陸奥・平泉の奥州藤原氏を頼るのだが……。
<監修者のことば>
これまで武士は地方の乱で活躍してきましたが、
基本的には貴族たちを守るボディガードでした。
しかし朝廷での勢力争いがはげしくなると、
武力によって政治の実権をにぎろうという動きが生まれ、
源氏・平氏が武家の棟梁として力をのばしました。
保元の乱・平治の乱という京の都で起こった戦乱に勝利した平清盛は
ついに政治の中心に立ち、平氏政権をつくります。
しかし平氏の横暴なふるまいは、貴族たちや他の武士の反発をまねき、
5年にわたる源平合戦の末に壇の浦で滅亡します。
しかし平氏を滅ぼした源頼朝は、それでも戦いをやめませんでした。
頼朝が次に敵としたのは、弟の源義経と奥州藤原氏でした。
彼らを滅ぼすことで、頼朝は唯一の武家の棟梁になったのです。
その500年後にかつて奥州藤原氏の都だった
平泉を訪れた松尾芭蕉は次の句を詠んでいます。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」。
7巻 モンゴル軍の来襲
鎌倉時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第7巻 モンゴル軍の来襲
監修者:呉座 勇一(国際日本文化研究センター助教)
漫画家:神宮寺 一 代表作:『幕末めだか組』
「海から迫る大艦隊!」。
大帝国・元は、高麗を服属させ、次の標的である日本に大軍をさしむける。
- 第37話 「幕府と御家人」
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鎌倉に幕府をひらき、征夷大将軍となった源頼朝は政治制度を整備する。
- 第38話 「北条氏の台頭」
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頼朝の死後、御家人間で争いがおき、北条氏が政治の実権を握る執権となる。
- 第39話 「承久の乱」
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実朝暗殺の混乱のなか、後鳥羽上皇が幕府を倒そうと兵をあげるのだが……。
- 第40話 「御成敗式目」
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朝廷の律令とは別に、武士の慣習による法律・御成敗式目が制定される。
- 第41話 「鎌倉新仏教」
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民衆や武士たちに、わかりやすい教えの新しい仏教がひろまっていく。
- 第42話 「文永・弘安の役」
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大陸の大帝国・元が、日本をしたがえようと2度にわたり大艦隊で攻めてくる。
<監修者のことば>
源頼朝は征夷大将軍となり鎌倉に幕府をひらき、
御家人たちと御恩と奉公の関係を結びます。
しかし源氏将軍は3代で絶え、代わって北条氏が幕府の実権をにぎります。
こうした混乱をみた後鳥羽上皇は承久の乱で
幕府をたおそうとしますが、戦いに敗れ、隠岐に流されます。
上皇が臣下によって追放されることは日本の歴史の中で初めてでした。
これによって武士が政治の中心をになう日本史の流れがきまります。
鎌倉幕府がつくった基本法典「御成敗式目」は江戸時代になっても使われました。
武家政権の基礎はこの時期にきずかれたのです。
モンゴルとの戦いは「神風」によって勝利したと考えられ、
その後の日本社会に大きな影響をあたえました。
また鎌倉時代は、新しい仏教が生まれた時代でもあります。
浄土宗・浄土真宗・日蓮宗(法華宗)・時宗・臨済宗・曹洞宗など、
現代でも盛んなこれらの宗派はこの時代にはじまったのです。
8巻 ふたつの朝廷
南北朝時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第8巻 ふたつの朝廷
監修者:呉座 勇一(国際日本文化研究センター助教)
漫画家:咲 香里 代表作:『スマッシュ!』
「滅亡、新政、動乱!」。
後醍醐天皇にしたがい挙兵した足利尊氏は、やがて帝と対立。時代は混乱の度を増してゆく。
- 第43話 「正中の変」
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北条得宗家に対し、天皇親政を理想にかかげる後醍醐天皇が挙兵をよびかける。
- 第44話 「鎌倉幕府の滅亡」
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楠木正成、新田義貞、足利尊氏ら有力御家人の活躍で鎌倉幕府は滅亡する。
- 第45話 「建武の新政」
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後醍醐天皇は武士の政治を否定、みずから理想とする政治をはじめるが……。
- 第46話 「室町幕府の成立」
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高まる武士の不満に尊氏が反旗をひるがえし、新たな天皇をたて幕府をひらく。
- 第47話 「観応の擾乱」
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室町幕府の実務をとりしきる尊氏の弟・直義と尊氏が対立、さらなる動乱に。
- 第48話 「北山文化」
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3代将軍の義満の時代、南北朝が合一。金閣に代表されるはなやかな文化が。
<監修者のことば>
2019年は新天皇の即位が話題になりましたが、
天皇がふたりいたときを知っていますか。
南朝と北朝というふたつの朝廷がならび立ち、ふたりの天皇がたがいに
「自分こそが本当の天皇だ」と争った時代を南北朝時代といいます。
そのきっかけは、鎌倉時代の後半に、
天皇家が持明院統と大覚寺統というふたつの皇統に分かれたことです。
大覚寺統の後醍醐天皇は、自分の子どもを次の天皇にしようと考え、
それに反対する鎌倉幕府を、武士たちの力を借りて滅ぼします。
後醍醐天皇は公家中心の建武の新政をはじめますが、
武士たちの反発によって失敗、有力武士の足利尊氏が室町幕府をひらきます。
ところが後醍醐天皇は吉野に逃げて南朝をひらき、北朝・室町幕府と争います。
この南朝と北朝をひとつにまとめたのが、室町幕府3代将軍の足利義満です。
義満は中国との貿易で莫大な富をきずき、京都の北山にきらびやかな山荘を建てました。
この北山山荘の一部が、現在の金閣寺です。
9巻 応仁の乱
室町時代後期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第9巻 応仁の乱
監修者:呉座 勇一(国際日本文化研究センター助教)
漫画家:飛鳥 あると 代表作:『ゴーガイ!岩手チャグチャグ新聞社』
「さらなる大乱、下剋上の世へ!」。
応仁・文明の乱の当事者にして、乱終結の功労者。日野富子は、戦乱の世をどう生きた?
- 第49話 「徳政一揆と嘉吉の変」
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くじ引きで将軍に選ばれた足利義教は、幕府の権威を取り戻そうとするが……。
- 第50話 「応仁・文明の乱(前編)」
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有力大名、将軍家の後継をめぐって、日本を二分した内乱が巻き起こる。
- 第51話 「応仁・文明の乱(後編)」
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11年におよぶ内乱は、京の町を燃やし、幕府の力を衰えさせて終結する。
- 第52話 「明応の政変」
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管領・細川政元は、将軍を廃して新たな将軍をすえるクーデターをおこす。
- 第53話 「戦国大名の登場」
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幕府の権威がゆらいだ東国で、みずからの力で領民を治める戦国大名が登場。
- 第54話 「東山文化」
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足利義政は文化を愛し、水墨画や薪能、銀閣の建築や庭園づくりに没頭する。
<監修者のことば>
みなさんが日本史のなかで一番好きな時代は、
武田信玄や上杉謙信が活躍した戦国時代ではないでしょうか。
戦国時代は100年以上にわたって戦乱が続いた時代です。
戦国武将が勇ましく戦うすがたを想像するのは楽しいですが、
多くの人びとが戦いで命を落とした悲しい時代でもあります。
この巻では、戦国時代の原因となった応仁・文明の乱を中心に、
室町幕府がおとろえていく様子をみていきます。
一方、室町時代は文化の面でもなじみ深い時代です。
畳・障子・床の間などで成りたつ和室、しょう油や砂糖で味つけする和食など、
現代の私たちのくらしにまで引きつがれている
日本らしい生活文化はこの時代に生み出されたのです。
けれども室町文化を、中国の文化と関係ない純日本風の文化と考えるのはまちがっています。
雪舟が中国に渡って水墨画を学んだように、
室町文化も中国文化の影響を強く受けていました。
10巻 戦国大名の争い
安土城築城の様子が特集されています。
日本の歴史 第10巻 戦国大名の争い
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:石垣 ゆうき 代表作:『MMR マガジンミステリー調査班』
「天下を、この手に!」。
天下布武。室町幕府を再興し、乱れた畿内をひとつにするべく信長の戦いがはじまる。
- 第55話 「鉄砲伝来」
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種子島に中国船が漂着。乗船していたポルトガル人から鉄砲がもたらされる。
- 第56話 「キリスト教と南蛮貿易」
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大航海時代の海外から、キリスト教を伝えるため宣教師のザビエルが来日する。
- 第57話 「桶狭間の戦い」
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戦国大名が群雄割拠するなか、尾張の小大名・織田信長が頭角をあらわす。
- 第58話 「天下布武」
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信長は、足利義昭を奉じて京にのぼり幕府を再興するが、やがて敵対する。
- 第59話 「信長包囲網」
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義昭は、各地の有力大名に打倒信長をよびかけ、甲斐の武田信玄らが応じる。
- 第60話 「長篠の戦いと謙信の上洛戦」
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信玄亡きあと、越後の上杉謙信が上洛を開始。信長は、またも窮地におちいる。
<監修者のことば>
いまも昔も、あたらしい技術が伝来したり発明されたりすると、社会も著しく変化します。
日本に鉄砲が伝来し、火薬を用いた武器の技術が発達すると、
戦い方の様相も変化し、群雄割拠していた日本列島に、強大な統一政権がつくられます。
そのさきがけとなった人物が、尾張国出身の織田信長です。
桶狭間の戦いで今川義元をやぶると、美濃国などを制し、足利義昭を奉じて京都に入り、天下統一への足掛かりとします。信長がこれだけ成長できた理由は、もちろん、彼が軍事的に有能であったからということもありますけれども、まず、畿内に近い豊かな尾張国周辺を押さえることができたという地理的要因も、
大きかったでしょう。有能な家臣に恵まれて、羽柴秀吉などの身分の低い人物も積極的に登用しました。
ただし、信長の戦いの道は、けっして平坦なものではありませんでした。反信長の包囲網がつくられて、信長は危機に陥ります。しかし、ひとつずつ勢力をうちやぶり、近江国に安土城という豪壮な城を築きました。
11巻 天下一統
安土桃山時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第11巻 天下一統
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:山本 航暉 代表作:『ゴッドハンド輝』
「天下人へ駆けあがれ!」。
織田家臣団のなかでも異例の出世をとげた秀吉。驚きの知らせは、危機か、幸運か?
- 第61話 「中国攻め」
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全国統一を目前にした信長は、中国地方を治める毛利氏を秀吉に攻めさせる。
- 第62話 「本能寺の変」
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信長は明智光秀の謀反にあい落命。中国大返しで秀吉が光秀を討つ。
- 第63話 「賤ヶ岳の戦い」
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清洲会議で主導権をにぎった秀吉は、筆頭家老の柴田勝家を打ち破る。
- 第64話 「桃山文化」
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豪壮な城や茶の湯などの文化にくわえ、新しい社会の仕組みができあがる。
- 第65話 「文禄・慶長の役」
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秀吉は、明を服属させようと2度にわたり朝鮮に大軍を派遣、戦闘におよぶ。
- 第66話 「五大老と五奉行」
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秀吉亡きあと、豊臣政権は内部での対立から不安定になってゆく。
<監修者のことば>
天下統一目前と思われた織田信長は、家臣の明智光秀によるまさかの裏切りに遭い、
京都の本能寺にて最期を迎えます。
信長の後継者となったのは、同じく信長の家臣であった羽柴秀吉です。
秀吉は、山崎の戦いで光秀を滅ぼすや、信長の孫である三法師を担ぎ、
信長政権の後継者となって、ライバルの柴田勝家を賤ヶ岳の戦いで破ります。
秀吉は信長がなし得なかった天下統一を実現し、
関白という、朝廷の最高位にまで昇りつめます。
秀吉は尾張国の百姓の出身であったといわれています。
大名や土豪の家の出身ではありません。
結局、戦国の生き残りレースの頂点に立った人物は、
身分の低い階層の出身でした。そこに、歴史の面白さ・奥深さがあると思います。
ほかの大名でも、家の出自が明らかではない人物がいます。
大きな変革の時代であったことの証拠です。
秀吉は巨大な大坂城・伏見城を築き、諸大名に朝鮮への出兵も命じます。
しかし、秀吉の生命は尽きようとしていました。
12巻 江戸幕府
江戸時代前期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第12巻 江戸幕府
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:沢田 ひろふみ 代表作:『遮那王義経』
「天下分け目の決戦を制す!」。
着々と主導権をにぎる家康、その野望に立ちふさがる石田三成。ついに一大決戦がはじまる!
- 第67話 「関ヶ原の戦い」
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家康と三成、東西両軍に分かれた天下分け目の一大決戦の勝者は……?
- 第68話 「大坂の陣」
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江戸幕府をひらいた家康は、秀忠に将軍職をゆずり、豊臣家を追いこんでゆく。
- 第69話 「参勤交代」
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幕藩体制を強固なものにするため、幕府はさまざまな制度で大名を支配する。
- 第70話 「朱印船貿易と禁教」
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江戸時代初期、さかんだった海外進出から、幕府は政策の転換を迫られる。
- 第71話 「島原・天草一揆」
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藩主の圧政に苦しむ農民たち。弾圧を受けるキリシタンの反乱がはじまる。
- 第72話 「琉球と蝦夷」
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独立国だった琉球とアイヌが住む蝦夷での、この時代の社会と暮らしは?
<監修者のことば>
江戸時代の錦絵のなかに「餅米を織田信長がつき、豊臣秀吉が餅をこねて、徳川家康が座ったままで餅を食べている」という様子を描いた風刺絵があります。いわゆる「天下餅」は、結局、織田信長の同盟者であった徳川家康の手に落ちました。
伏見城で豊臣秀吉が没すると、関東を支配していた家康は、豊臣恩顧の大名の多くを味方につけて、関ヶ原の戦いで石田三成の軍をやぶり、天下の覇者になります。家康は征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開き、秀吉の遺児である秀頼を大坂城に滅ぼし、260年間続いた泰平の世の土台をつくります。
2代将軍徳川秀忠・3代将軍家光も、諸国の大名を軍事力や法によって統制して、あるいは、キリシタンを弾圧して海外からの脅威の芽を摘むなどして、徳川将軍家中心の、戦争のない世のなかのしくみを整備しました。もちろん、軍事力による「平和」なのであって、現在のひとが考える理想の「平和」とは異なりますけれども、百姓が安心して耕作し、財産や生命がある程度は保障される世のなかが、ようやく実現したのです。
13巻 江戸の町人文化
江戸時代中期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第13巻 江戸の町人文化
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:能田 達規 代表作:『おまかせ!ピース電器店』
「文化の担い手、主役は町人!」。
50歳を過ぎてから天文を学び、日本をくまなく測量し精密な地図をつくった伊能忠敬とは?
- 第73話「元禄の世」
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5代将軍の徳川綱吉は、儒学を重んじる文治政治をすすめていく。
- 第74話「享保の改革」
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財政再建のため、8代将軍の吉宗は質素倹約と増税による改革をおこなう。
- 第75話「蘭学の発達」
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杉田玄白は、前野良沢らと、西洋医学の解剖書『解体新書』を翻訳、出版する。
- 第76話「化政文化」
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世界に影響をあたえた浮世絵や庶民に支持された文学は、どうつくられた?
- 第77話「北方の脅威」
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北の大国・ロシアが南下、蝦夷地にせまる。幕府は蝦夷地の調査をはじめる。
- 第78話「探検の時代」
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伊能忠敬は、50歳を過ぎてから17年かけて全国を測量、正確な地図を残す。
<監修者のことば>
「日本の風景」といえば、見渡す限りの田園風景を思い浮かべるひとが多いでしょう。この風景の多くは、江戸時代になってつくられました。各地で治水の普請(土木工事)がおこなわれ、それにともなって新田が開発されて、生産力も向上しました。その意味では、江戸時代は「民富の時代」であったのです。戦争がなければこそ、生産力の向上に、あらゆる力を注ぐことができました。そのなかで、百姓・町人などの庶民において、独自の文化が花開きました。
しかし、その反面、米価が安くなったり、物価が高くなったりしたために、武士や武士の政治機構(幕府・藩など)は、窮乏化が深刻になりました。幕府もいくどか財政を立て直そうと考えます。8代将軍徳川吉宗は、享保の改革のなかで、米価の安定化をはかるなどしていますし、田沼意次も重商主義の政策をとりました。諸政策には、成功も失敗もありましたけれども、窮乏化の抜本的な解決には至りませんでした。
そのいっぽうで、江戸時代後期、「鎖国」政策のなかにあった日本でも、海外からの脅威の足音が聞こえてきました。すこしずつ、世のなかは動いていったのです。
14巻 開国と倒幕
江戸時代後期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第14巻 開国と倒幕
監修者:高尾 善希(三重大学准教授)
漫画家:いわや 晃 代表作:『シノギゴロシ』
「風雲急! 時代が動く」。
農民の家に生まれ、将軍家以後から西洋式軍隊を率いるまでになった土方歳三の生きざまとは?
- 第79話「ペリーの来航」
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ペリーが艦隊を率いて来航。幕府は日米和親条約を結び、開国することになる。
- 第80話「安政の大獄」
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勅許のないまま通商条約に調印した幕府に反発する勢力への弾圧がはじまる。
- 第81話「薩英戦争」
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公武合体に動く薩摩藩は、幕政改革を要求。尊王攘夷運動もはげしくなる。
- 第82話「八月十八日の政変」
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尊王攘夷派の中心となった長州藩と急進派の公家が、京都から追放される。
- 第83話「大政奉還」
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高まる倒幕運動に対し、15代将軍となった徳川慶喜は政権の返上を申し出る。
- 第84話「戊辰戦争」
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政権を返上した徳川家の扱いをめぐって旧幕府軍と新政府軍の間で戦争となる。
<監修者のことば>
日本史では、外交関係と政治体制の変革が密接に関わることが、ときどきあります。1853年(嘉永6)、ペリー率いる黒船の艦隊が浦賀に来航すると、江戸幕府はいままでにない危機と遭遇し、政治体制の変革の必要性に迫られました。いまの日本でも、「黒船」は海外からの脅威の比喩に使われるほどです。幕府は黒船への対応についてひろく意見を募りました。海外と交渉するにあたり、日本が幕府や藩をこえて統一国家としてまとまり、意見を集約すること(「公議」)をめざします。まず、外様大名・親藩大名を問わず、有力な大名同士によって政治の舵取りをする体制に移行しようとしますが、主導権争いによって、多くの血が流れました。最後は、戦いあっていた薩摩藩と長州藩が手を結び、幕府に対抗することになり、15代将軍徳川慶喜は朝廷に政権を返上します(大政奉還)。薩摩藩と長州藩は、天皇からの命令をうけて、徳川家を武力で倒し、明治維新をなし遂げます。日本は近代国家への一歩を踏みだしたのです。
15巻 明治維新
明治時代前期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第15巻 明治維新
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:山下 てつお 代表作:『ガチンコッ!』
「百事御一新、すべてを新しく!」。
元号は明治に、江戸は東京に改称。武士の時代は終わり、近代国家が誕生する。
- 第85話 「廃藩置県」
-
武士の時代は終わり、江戸幕府にかわる新たな政治の仕組みが始動する。
- 第86話 「文明開化」
-
生活、教育、労働。明治になって人々の暮らしは欧米化し、大きく変わっていく。
- 第87話 「征韓論」
-
政府に不満をもつ不平士族たち。富国と強兵。明治政府内の対立が深まる。
- 第88話 「自由民権運動」
-
政府への批判は、やがて議会開設などを求める自由民権運動へと発展する。
- 第89話 「西南戦争」
-
あいつぐ不平士族の反乱。鹿児島でも維新の功労者・西郷隆盛が乱をおこす。
- 第90話 「大日本帝国憲法」
-
内閣、憲法など国家制度が整えられ、近代国家としての体制ができあがる。
<監修者のことば>
この巻では、明治時代のはじまりから、近代国家として日本が形づくられていくまでのけわしい道のりを描いています。
薩摩、長州を中心とする新政府は、将軍家を頂点とする国の仕組みを抜本的に変え、天皇を中心とする新たな中央集権の国家をつくりあげていきます。さらに帝国議会を開設し、大日本帝国憲法を制定することで、立憲国家としての内実を整えていきました。
そのいっぽうで、外征優先か内治優先かをめぐる政府内の対立、さらには急進的な近代化に対する不平士族の反乱、そして民主主義的改革を求める自由民権運動の展開、憲法のあり方をめぐる政府内の権力闘争など、さまざまな「異議申し立て」が次々と起こりました。
そもそも明治維新とは、いったいなんであったのでしょうか。彼らが考えた国家のあり方に問題はなかったのでしょうか。そのなかで起きた対立と矛盾をどのように捉えればよいでしょうか。
本巻を通して、明治という新しい時代の到来と近代国家が形成されていくダイナミズムを体感しながら、
そこにみえる「光」と「影」がもつ意味をぜひ考えてほしいと思います。
16巻 列強をめざして
明治時代後期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第16巻 列強をめざして
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:山下 てつお 代表作:『ガチンコッ!』
「その視線は、世界へ!」。
明治期、多くの研究者・政治家たちが海外に渡り、進んだ文化を吸収していった。
- 第91話 「ゆれる東アジア」
-
明治期、日本は積極的に海外に進出。朝鮮を開国させるが、清と対立する。
- 第92話 「条約改正」
-
幕末に結んだ欧米諸国との不平等条約を改正するための歴代外相の苦闘が続く。
- 第93話 「日清戦争」
-
朝鮮をめぐる清との対立は戦争へと発展。勝利するも三国干渉にあう。
- 第94話 「日露戦争」
-
南下するロシアに対し反感の世論が高まるなか、ついに政府は開戦を決定する。
- 第95話 「ポーツマス条約」
-
日露戦争で勝利をおさめた日本は、アメリカの仲介で講和条約を結ぶ。
- 第96話 「韓国併合」
-
大陸進出を本格化した日本は、韓国の政治に介入を深め、ついに植民地とする。
<監修者のことば>
この巻では、近代国家を形成していく明治期日本が、
欧米列強と肩を並べるに至る道程をダイナミックに描いています。
注目は対外関係です。朝鮮の主導権をめぐって日本は、
アジアの大国・清国との間で戦争をはじめます。
近代日本最初の対外戦争に勝利した日本でしたが、
その後、ロシアが南下政策を進め、満洲そして朝鮮へと進出していきます。
日本はイギリスと同盟を結び、ロシアとの交渉を続ける一方で、
戦争への準備を進め、最終的に開戦へと至ります。
日清戦争後、軍備拡張を進めてきた日本は、多大な犠牲を払いながら
日露戦争に勝利し、列強の一員となっていきます。
その道程は、東アジアにおける国際関係に大きな変化をもたらします。
近代日本の歩みと国際関係を考えるとき、日清・日露戦争は、
その後の展開にどのような意味をもったのでしょうか。
本巻を通して、世界史的な視点から
明治期日本の対外関係をふりかえってほしいと思います。
17巻 大正デモクラシー
大正時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第17巻 大正デモクラシー
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:西山 優里子 代表作:『Harlem Beat』
「声よ、届け! 社会よ、変われ!」。
民主主義の意識が高まり、さまざまな社会運動が展開される。
- 第97話「大正政変」
-
憲政擁護をかかげた第一次護憲運動は、桂内閣を退陣に追いこんでいく。
- 第98話「第一次世界大戦と大戦景気」
-
ヨーロッパで4年におよぶ大戦が勃発。日本は空前の好景気となる。
- 第99話「シベリア出兵と米騒動」
-
ロシア革命の混乱に乗じ、勢力拡大をはかる日本はシベリアに兵を送るが……。
- 第100話「社会運動の高まり」
-
民本主義、自由主義の風潮が高まって、さまざまな社会運動が展開される。
- 第101話「大正の文化」
-
電化製品、バスガール、人気雑誌の登場など人々の生活は豊かになっていく。
- 第102話「関東大震災」
-
首都を襲った大地震、金融恐慌。人々の不安のなか不安定な時代をむかえる。
<監修者のことば>
この巻では、大正デモクラシーの時代から恐慌の時代までを描いています。
読者のみなさんは、大正デモクラシーと聞いてどのようなことをイメージするでしょうか?
自由主義的な潮流のなかで、大正期の日本では、政治、社会、文化のあらゆる面で、現代化ともいうべき様相が垣間見られます。政党政治の展開は、まさにその象徴といえるのではないでしょうか。
その反面、「悪法」と称される治安維持法もこの時代に成立しています。また、大正から昭和にかけて、政党内閣の党利党略による政治は次第に国民の支持を失っていきます。
他方、ヨーロッパでは第一次世界大戦が勃発し、世界は未曾有の大戦を経験します。日本はイギリスとの同盟を理由に参戦するいっぽう、中国大陸へと進出していきます。そのなかで日本経済は、大戦をきっかけに空前の好景気を迎えますが、その後の戦後恐慌から金融恐慌への流れは、昭和という新時代の到来に暗い影を落とします。
大正デモクラシーの時代とはなんであったのか、日本がアジア・太平洋戦争への道を歩んでいってしまうその起点はどこにあったのかを、本巻を通してぜひ考えてほしいと思います。
18巻 アジア・太平洋戦争
昭和時代前期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第18巻 アジア・太平洋戦争
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:三枝 義浩 代表作:『語り継がれる戦争の記憶』
「戦時下の人々はどう生きたか?」。
飛行機乗りに憧れる青年。婚約者を待つ鈴子。八重子とクロにも戦争の影が忍びよる。
- 第103話 「満洲事変」
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昭和のはじめ、日本は中国大陸に進出し満洲国を建国。国際連盟を脱退する。
- 第104話 「日中戦争」
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国内ではテロ事件が相次ぎ、軍部の力が増大。中国との戦争に発展する。
- 第105話 「メディアと民衆」
-
新聞をはじめメディアは戦争をどう伝え人々は、どのように反応したのか?
- 第106話 「太平洋戦争」
-
中国との戦争は、やがて東南アジア、そしてアメリカとの戦争に拡大する。
- 第107話 「特攻作戦」
-
戦況が悪化するなか、軍部で考案された恐るべき兵器と戦略とは?
- 第108話 「ポツダム宣言」
-
沖縄戦、原爆投下、ソ連の参戦……。大きすぎる代償を払って戦争が終結する。
<監修者のことば>
この巻では、昭和という激動の時代のなかでも、わたしたちが決して忘れてはならない戦争の時代を描いています。
まず、読みはじめる前に、次のことをぜひ考えてみてください。なぜ日本は戦争への道を歩んでしまったのでしょうか。絶えず問われてきたこの問いにみなさんはどう答えるでしょうか。
満洲事変にはじまる日本の戦争への道は、国際的な孤立を深め、日中戦争、そしてアジア・太平洋戦争の開戦へと発展し、内外に膨大な犠牲者をだしたすえに、敗戦に至りました。
戦争をはじめるのは簡単だが終えることは難しいとよくいわれますが、国策を決定した政治家や軍人、そして天皇は、なぜ戦争という決断をしたのでしょうか。そして人々は戦争への道をどのように受けとめたのでしょうか。世界の国々との関係はどのようにして悪化し、戦争へとつながってしまったのでしょうか。
敗戦から七十数年経ち、戦争の記憶が薄らぎつつある今、改めて昭和の戦争がいかなるものであったのかを本巻を通して、ふりかえってほしいと思います。
19巻 復興と高度成長
昭和時代後期 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第19巻 復興と高度成長
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:三枝 義浩 代表作:『語り継がれる戦争の記憶』
「平和の灯で世界を照らせ!」。
東京オリンピックの聖火最終ランナーに、無名の大学生が選ばれた理由とは?
- 第109話 「占領と日本国憲法」
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敗戦でGHQによる占領、焼け野原からの再出発、新憲法発布までの道のり。
- 第110話 「取り残された人々」
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戦争孤児、シベリア抑留者、中国残留孤児……。終戦後も続く人々の苦闘。
- 第111話 「東西冷戦と独立」
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世界は冷戦時代に突入。はげしい東西対立のなか、日本の独立に向けた歩み。
- 第112話 「55年体制と安保条約」
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冷戦は政党の再編につながり、安保条約改定をめぐり反対運動が展開される。
- 第113話 「高度経済成長」
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所得倍増計画で、政治から経済の季節へと転換。高度経済成長を促進する。
- 第114話 「東京オリンピック」
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驚異的な成長と国際社会への復帰、平和への願いが東京オリンピックに結実。
<監修者のことば>
この巻では、敗戦後の占領下、復興をとげた日本が、高度経済成長のなかで「経済大国」となっていく過程を描いています。占領下の日本では、非軍事化と民主化の諸改革が進められ、基本的人権の尊重・国民主権・平和主義を原則とした日本国憲法が制定されるに至ります。しかしながら、冷戦への移行に伴い、占領政策は、経済復興優先へと大きく転換され、そのなかでサンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約が結ばれ、日本は独立を回復していきます。
独立後の日本社会は、高度経済成長によって変貌をとげ、「経済大国」への道を歩んでいきます。1964年の東京オリンピックはそれを象徴するものといえるでしょう。経済発展によって日本は豊かになりましたが、その反面、公害が深刻化し大きな社会問題となったことも事実です。
占領の時代とは何であったのか。なぜ日本は復興できたのか。講和と安保がもつ意味とは何か。高度経済成長の功罪とは何か。本巻を通して、激動の戦後を振り返りつつ、現代とのつながりについても考えてみてほしいと思います。
20巻 昭和・平成・令和
昭和後期から令和時代 この時代の流れが一目でわかります。
日本の歴史 第20巻 昭和・平成・令和
監修者:舟橋 正真(成城大学非常勤講師)
漫画家:西山 優里子 代表作:『Harlem Beat』
「わたしたちの時代」。
持続可能な社会の実現に向けて、これからの日本やわたしたちに求められることとは?
- 第115話「沖縄返還」
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ベトナム戦争で沖縄の重要度が増すなか日本復帰にむけた知られざる交渉が。
- 第116話「日中国交回復」
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アメリカの新政策により、外交と経済の両面で日本は大きな変革を迫られる。
- 第117話「バブル経済と平成の文化」
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経済大国への道を歩む日本は、やがて実体とかけ離れた好景気に酔っていく。
- 第118話「グローバル化」
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一国だけでは解決できない問題が増えて国際協調が求められる時代となる。
- 第119話「巨大災害と科学の力」
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東日本大震災をはじめ深刻な被害をもたらす巨大災害に、どう立ち向かうか。
- 第120話「令和から未来へ」
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持続可能な社会の実現にむけて、わたしたちに今、求められることとは何か?
<監修者のことば>
この巻では、昭和後期から平成、そして令和という新たな時代の到来までを描いています。
1970年代の日本では、沖縄返還や中国との国交回復など戦後積み残されてきた問題の解決が成し遂げられていきます。そのいっぽう、高度経済成長の終焉後、経済は安定成長に入りますが、1980年代後半にいわゆる「バブル経済」が発生し、日本は好景気にわきます。
しかしながら、昭和が終わり、平成の時代がはじまって間もなく、「バブル経済」は崩壊し、深刻な不況が続いていくこととなります。
「阪神・淡路大震災」や「東日本大震災」に代表される自然災害の頻発、多発する国際テロ、混迷化する国際情勢など、さまざまな問題が現在もなお積みあげられています。
令和の時代が幕を開けた今、わたしたちは昭和から平成の歴史をいかに捉え、現在さらには未来へどう活かしていけばよいのでしょうか。本巻を読みながら、ぜひ考えてほしいと思います。
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3巻「仏教の時代」
4巻「平安京遷都」
5巻「貴族の栄華」
6巻「源平の争乱」
7巻「モンゴル軍の来襲」
8巻「ふたつの朝廷」
9巻「応仁の乱」
10巻「戦国大名の争い」
11巻「天下一統」
12巻「江戸幕府」
13巻「江戸の町人文化」
14巻「開国と倒幕」
15巻「明治維新」
16巻「列強をめざして」
17巻「大正デモクラシー」
18巻「アジア・太平洋戦争」
19巻「復興と高度成長」
20巻「昭和・平成・令和」
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<監修者一覧>
若狭徹 明治大学文学部准教授
遠藤慶太 皇學館大学文学部教授
呉座勇一 国際日本文化研究センター助教
高尾善希 三重大学准教授
舟橋正真 成城大学非常勤講師