第150回日商簿記2級第1問1は役務収益・役務原価の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような仕訳になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
顧客に対するサービス提供が完了したため、契約額¥30,000(支払いは翌月末)を収益に計上した。これにともない、それまでに仕掛品に計上されていた諸費用¥15,000と追加で発生した外注費¥7,000(支払いは翌月20日)との合計額を原価に計上した。
目次
解説
…契約額¥30,000(支払いは翌月末)を収益に計上した。…
収益が発生し、代金は後払い➡後でお金を受け取る権利が発生
後でお金を受け取る権利➡売掛金
売掛金➡資産
➡資産の増加=借方
(借) 売掛金 30,000
(貸)
(貸)
収益に計上した➡役務収益を計上する
➡収益の発生=貸方
(借)
(貸) 役務収益 30,000
(貸) 役務収益 30,000
…仕掛品に計上されていた諸費用¥15,000と追加で発生した外注費¥7,000(支払いは翌月20日)との合計額を原価に計上した。
諸費用¥15,000+外注費¥7,000=役務原価¥22,000
原価を計上する➡費用の発生=借方
(借) 役務原価 22,000
(貸)
(貸)
仕掛品に計上されていた諸費用¥15,000 ➡仕掛品
仕掛品➡資産
仕掛品から売上原価へ振り替え➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 仕掛品 15,000
(貸) 仕掛品 15,000
外注費¥7,000 の支払は翌月➡後払い➡買掛金
買掛金➡負債
負債の増加=貸方
(借)
(貸) 買掛金 7,000
(貸) 買掛金 7,000
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 売掛金 30,000
(貸) 役務収益 30,000
(借) 役務原価 22,000
(貸) 仕掛品 15,000
(貸) 買掛金 7,000
(貸) 役務収益 30,000
(借) 役務原価 22,000
(貸) 仕掛品 15,000
(貸) 買掛金 7,000
第150回日商簿記2級第1問
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1 | 役務収益・役務原価 |
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