第150回日商簿記2級第1問5は資本準備金、利益準備金から繰越利益剰余金への振替えの処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
繰越利益剰余金が¥200,000の借方残高になっていたため、株主総会の決議によって、資本準備金¥300,000と、利益準備金¥250,000を取り崩すこととした。利益準備金の取崩額は、繰越利益剰余金とした。
目次
解説
…資本準備金¥300,000と、利益準備金¥250,000を取り崩すこととした。
準備金(資本準備金、利益準備金)➡純資産
準備金の取り崩し➡純資産の減少=借方
(借) 資本準備金 300,000
(借) 利益準備金 250,000
(貸)
(借) 利益準備金 250,000
(貸)
資本準備金を減らした分、その他資本剰余金を増やし、利益準備金を減らした分、繰越利益剰余金を増やします。
剰余金(その他資本剰余金、繰越利益剰余金)➡純資産
純資産の増加=貸方
(借)
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 資本準備金 300,000
(借) 利益準備金 250,000
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
(借) 利益準備金 250,000
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
第150回日商簿記2級第1問
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