第143回日商簿記2級第1問1は有価証券の購入、端数利息の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
8月24日、売買目的の有価証券として、他社が発行する額面総額 ¥1,000,000 の社債(利率は年0.73%、利払日は3月末と9月末)を額面¥100につき ¥99.50の裸相場で買い入れ、代金は直前の利払日の翌日から本日までの期間にかかわる端数利息とともに小切手を振り出して支払った。なお、端数利息の金額については、1年を365日として日割りで計算する。
目次
解説
端数利息の計算に使う日数計算
利払日3月末日の翌日(=4月1日)から8月24日
➡30日(4月)+31日(5月)+30日(6月)+31日(7月)+24日(8月)=146日
端数利息=¥1,000,000×0.0073÷365日×146日
=¥2,920
1 00 00 00 × 0 ・ 0 0 7 3
÷ 3 6 5
× 1 4 6
=
2,920
…代金は直前の利払日の翌日から本日までの期間にかかわる端数利息とともに小切手を振り出して支払った。
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日3月末日の翌日(4月1日)から8月24日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(借) 有価証券利息 2,920
(貸)
(貸)
…額面総額 ¥1,000,000 の社債…を額面¥100につき ¥99.50の裸相場で買い入れ、…
¥1,000,000÷¥100×¥99.50=¥995,000
取得価額:¥995,000
売買目的有価証券➡資産
資産の増加=借方
(借) 売買目的有価証券 995,000
(貸)
(貸)
…代金は…端数利息とともに小切手を振り出して支払った。
¥995,000+¥2,920=¥997,920
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 当座預金 997,920
(貸) 当座預金 997,920
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 売買目的有価証券 995,000
(借) 有価証券利息 2,920
(貸) 当座預金 997,920
(借) 有価証券利息 2,920
(貸) 当座預金 997,920
第143回日商簿記2級第1問
問 | 出題論点・解説ページへのリンク |
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1 | 有価証券の購入、端数利息の処理 |
2 | 商品保証引当金 |
3 | 会社設立時の株式の発行 |
4 | 剰余金の配当 |
5 | 消費税 |