このページでは
- 個人事業主が
- 簿記知識不要の会計ソフト freee を使って
- 地代家賃を入力する方法
についてまとめています。
経費とは、事業を行う上でかかった費用のこと。
経費になるものとしては以下のようなものが挙げられます。
- 荷造運賃・・・宅配便、宅急便など運送費用
- 水道光熱費・・・事業に関係する電気代など
- 旅費交通費・・・交通費、ホテルの宿泊費など
- 通信費・・・郵便切手、郵便はがき、電話代、レターパック代、インターネット使用料など
- 広告宣伝費・・・販促ポスターやチラシ・カタログ等の印刷費用、 テレビ・ラジオ・インターネット広告、看板にかける費用など
- 修繕費・・・事業で使用する建物、自動車、機械などの修理費用
- 消耗品費・・・文房具文具、のり、消しゴム、コピー用紙、電卓、伝票類、名刺、雑貨、電球、蛍光灯など、1個10万円未満のもの
- 減価償却費
- 給料賃金・・・従業員に支払う給料・賞与
- 地代家賃・・・店舗・事務所の賃貸料
- 雑費・・・上記以外の費用
店舗や事務所の賃貸料も「地代家賃」として経費に含まれることがわかります。
freee（フリー） は、複式簿記の知識がなくても、複式簿記で経理ができる会計ソフトなので、地代家賃の記帳にも活躍します。
例えば
という場合、
「家賃を支払ったから、支出かな？」と考えて
取引タブで 支出 を押せば、
勘定科目 に支出に関連する選択肢がヒントとしてズラッと出てきてくれるので
「設備関連の支払い」→「地代家賃 事務所・店舗・駐車場など」と進み、簡単に入力することができます。
複式簿記は、
- 取引から使用する勘定科目を特定し
- 借方（左側）貸方（右側）両方に適切な勘定科目を割り当て
記帳していく必要があります。
これは、簿記を勉強していないとなかなか難しいことです。
ところが、freee（フリー）では
さえわかれば、フローに沿って入力していくだけで、複式簿記で記帳することができます。
簿記初心者の方はもちろん、簿記を勉強して会計について詳しいよ！という方にもおすすめです。
会計ソフト freee で地代家賃を入力する方法
銀行口座の同期データを利用して地代家賃を入力します
それでは、freee フリーを使って実際に地代家賃を入力していきます。
ここでは
という例で考えてみます。
まず、経費を入力する際は
- 領収書・レシート等証憑書類を集める
- 領収書・レシート等を参照しながら、取引を入力する
という感じで取引の証拠となる領収書やレシートを手元に置いて進めます。
ただし freee の場合、銀行口座を登録して同期すると、口座への入金出金状況が自動で反映されるため、特に領収書等を参照する必要はありません。
同期された明細情報は「登録待ち」となっているので、ここを利用して修正しながら記帳していきます。
勘定科目は「地代家賃」、取引先は大家さん、備考欄に「2019年9月分家賃」などと入力し、「登録」をクリックすると取引の登録が完了します。
仕訳はプレビューに表示されているようなものになります。
地代家賃は、このように銀行口座の同期機能を使うと、簡単に入力していくことができます。
ただし、これで終わりではありません。
個人事業主で自宅兼事務所として自宅を使っているような場合、通信費や水道光熱費、地代家賃などの「プライベート」と「事業」で共用している経費を「プライベート用経費」と「事業用経費」に按分します。（参考：家事按分の比率ってどう計算すればいいの？個人事業主Q&A）
freee では「確定申告タブ」➡「その他の機能」と進み、「家事按分」をクリックして、事業利用比率を設定しすればOKです。
青色申告の場合、地代家賃については、青色申告決算書 3ページ目の左下「地代家賃の内訳」欄に必要事項を記入する必要があります。
freee では、「確定申告」➡「確定申告書の作成」➡「収支」と進み
「地代家賃を入力しましょう」の部分に
- 支払先の住所
- 支払先の氏名
- 賃借物件
- 本年中の権利金・更新料
- 本年中の賃貸料
- 必要経費算入額
といった各項目を入力します。
