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【新しい日商簿記2級 商業簿記 仕訳攻略14】本支店会計

2020年4月1日に出版された『Let’s Start! 新しい日商簿記2級 商業簿記 テキスト&問題集 2020年度版』「新しい日商簿記2級 商業簿記」)は、とにかく画期的な簿記本です。

テキストは全ページオールカラーで、ページレイアウトのセンスや色使いがvery good!

最高に美しく読みやすい簿記テキストに仕上がっています。

キャラ化した勘定科目簡単な場面設定により、とっつきにくい簿記が楽しく学べるので、これから簿記の勉強を始めてみようかな…と思っている方におすすめです。

簿記の基本は仕訳です。

「仕訳を制する者は簿記を制す!」と言われるほど重要なので、検定試験の合格を目指すなら、仕訳は何としても得意にしておきたいところ。

このページでは、「新しい日商簿記2級 商業簿記」STAGE6 テーマ16 本支店会計に登場する仕訳の徹底攻略法をまとめました。

本支店会計に登場する仕訳は以下のとおりです。

  • 本支店間の取引
  • 本支店合併財務諸表
  • 帳簿の締め切り

 

この「新しい日商簿記2級 商業簿記」に登場する仕訳の中から特に重要な問題を厳選して

  1. 問題文
  2. 解答(仕訳)
  3. この仕訳になる理由

の順で掲載しました。

※仕訳問題は、滝澤 ななみ 先生の許可を得て掲載しています。「この仕訳になる理由」は、当サイトで作成したものです。

問題の下をクリックすると窓が開いて、解答(仕訳)この仕訳になる理由が読めるようになっています。

問題文を読んで、どんな仕訳になるのか少し考えてみる➡クリックして解答(仕訳)この仕訳になる理由を見て答え合わせ……という感じで、テキストを参照しながら使ってみてください。

もし解けない問題があったり、疑問点が生じた場合は、必ず「新しい日商簿記2級 商業簿記」に戻って確認しながら進めてくださいね。

それでは、合格目指してがんばっていきましょう!

目次

本支店会計

本支店間の取引の仕訳

本店の資産等を支店に移送したとき

支店の開設にあたって、本店の資産を支店に移送したときは、本店の資産が減って、支店の資産が増えます。「本店⇔支店」の取引なので、相手科目は、本店では「支店」、支店では「本店」で処理します。

例 59-1 P.326
支店を開設し、本店は支店に下記の資産を移送した。

 現金 100円  備品 300円
(借) 支 店 400
   (貸) 現 金 100
   (貸) 備 品 300
「現金」(資産)が減少した➡「現金」は貸方(右側)
「備品」(資産)が減少した➡「備品」は貸方(右側)
「相手科目 支店」➡「支店」は借方(左側)

 

例 59-1 P.326
支店を開設し、本店は支店に下記の資産を移送した。

 現金 100円  備品 300円
(借) 現 金 100
(借) 備 品 300
   (貸) 本 店 400
「現金」(資産)が増加した➡「現金」は借方(左側)
「備品」(資産)が増加した➡「備品」は借方(左側)
「相手科目 本店」➡「本店」は貸方(右側)

債権・債務を決済したとき

たとえば、支店の買掛金を本店が現金で支払ったときは、本店では現金(資産)が減少し、支店では買掛金(負債)が減少します。「本店⇔支店」の取引なので、相手科目は、本店では「支店」、支店では「本店」で処理します。

例 59-2 P.327
本店は、支店の買掛金100円を現金で支払った。
(借) 支 店 100
   (貸) 現 金 100
「現金」(資産)が減少した➡「現金」は貸方(右側)
「相手科目 支店」➡「支店」は借方(左側)

 

例 59-2 P.327
本店は、支店の買掛金100円を現金で支払った。
(借) 買掛金 100
   (貸) 本 店 400
「買掛金」(負債)が減少した➡「買掛金」は借方(左側)
「相手科目 本店」➡「本店」は貸方(右側)

費用を立替払いしたとき

たとえば、支店が支払うべき手数料を本店が現金で立替払いしたときは、本店では現金(資産)が減少し、支店では支払手数料(費用)を計上します。「本店⇔支店」の取引なので、相手科目は、本店では「支店」、支店では「本店」で処理します。

例 59-3 P.328
本店は、支店が支払うべき手数料100円を現金で立替払いした。
(借) 支 店 100
   (貸) 現 金 100
「現金」(資産)が減少した➡「現金」は貸方(右側)
「相手科目 支店」➡「支店」は借方(左側)

 

例 59-3 P.328
本店は、支店が支払うべき手数料100円を現金で立替払いした。
(借) 支払手数料 100
   (貸) 本 店 400
「支払手数料」(費用)が増加した➡「支払手数料」は借方(左側)
「相手科目 本店」➡「本店」は貸方(右側)

商品を送付払いしたとき

たとえば、本店が支店に商品を送付したときは、本店では仕入(費用)の減少で処理し、支店では仕入(費用)の増加で処理します。「本店⇔支店」の取引なので、相手科目は、本店では「支店」、支店では「本店」で処理します。

例 59-4 P.328
本店は、原価100円の商品を支店に送付した。
(借) 支 店 100
   (貸) 仕 入 100
「仕入」(費用)が減少した➡「仕入」は貸方(右側)
「相手科目 支店」➡「支店」は借方(左側)

 

例 59-4 P.328
本店は、原価100円の商品を支店に送付した。
(借) 仕 入 100
   (貸) 本 店 100
「仕入」(費用)が増加した➡「仕入」は借方(左側)
「相手科目 本店」➡「本店」は貸方(右側)

支店分散計算制度(支店が複数ある場合の処理)

支店分散計算制度では、各支店は他の支店勘定を設けて、他の支店との取引を処理します。

例 59-5 P.329
埼玉支店は山梨支店に現金100円を送金した。
  仕訳なし

 

例 59-5 P.329
埼玉支店は山梨支店に現金100円を送金した。
(借) 山梨支店 100
   (貸) 現 金 100
「現金」(資産)が減少した➡「現金」は貸方(右側)
「相手科目 山梨支店」➡「山梨支店」は借方(左側)

 

例 59-5 P.329
埼玉支店は山梨支店に現金100円を送金した。
(借) 現 金 100
   (貸) 埼玉支店 100
「現金」(資産)が増加した➡「現金」は借方(左側)
「相手科目 埼玉支店」➡「埼玉支店」は貸方(右側)

本店集中計算制度(支店が複数ある場合の処理)

本店集中計算制度では、各支店には本店勘定のみを設けて、支店間の取引は本店と取引したとみなして処理します。

例 59-6 P.330
埼玉支店は山梨支店に現金100円を送金した。

本店の処理

(借) 現 金 100
   (貸) 埼玉支店 100

    +

(借) 山梨支店 100
   (貸) 現 金 100
(借) 山梨支店 100
   (貸) 埼玉支店 100
(借) 本 店 100
   (貸) 現 金 100

埼玉支店は本店に現金100円を送金したとみなして処理します。

(借) 現 金 100
   (貸) 本 店 100

山梨支店は本店から現金100円の送金を受けたとみなして処理します。

まとめ

以上、「新しい日商簿記2級 商業簿記」STAGE6 テーマ16 本支店会計に登場する仕訳を見てきました。

本支店会計では、本支店間の取引の処理方法がポイントになります。テキストの例題をしっかり抑えておきましょう。このページでは取り上げていませんが、帳簿の締め切りの流れも理解しておいてください。

仕訳の作り方

  • その勘定科目が資産・負債・収益・費用・純資産のどれにあたるのか
  • 資産・負債・収益・費用・純資産のホームポジションは、借方(左側)・貸方(右側)のどちらか➡資産費用借方(左側)負債収益純資産貸方(右側)

の2つが、仕訳を作るためには必須の知識となります。

もし仕訳の作り方を忘れたら、この2つのポイントに立ち返ってもう一度考えてみてください。

「新しい日商簿記3級」STAGE1のLesson3「仕訳の作り方」に、簿記の一番重要なポイントがよくまとめられています。2級の勉強を始められた方も、途中で何度かここに戻って「仕訳の作り方」を確認しておいてくださいね!

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