第144回日商簿記2級第1問3はクレジット売掛金と消費税の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
商品¥20,000をクレジット払いの条件で顧客に販売し、信販会社へのクレジット手数料(販売代金の4%)を販売時に認識した。なお、消費税の税率は販売代金に対して8%とし、税抜方式で処理するが、クレジット手数料には消費税は課税されない。
目次
解説
商品販売の仕訳、消費税の仕訳をメモし、2つを合わせて解答の仕訳にします。
商品¥20,000をクレジット払いの条件で顧客に販売し…税抜方式で処理する…
商品¥20,000を販売し、税抜方式で処理するため「売上」に消費税分を含めません。
税抜方式➡売上➡¥20,000
売上➡収益
収益の発生=貸方
(借)
(貸) 売 上 20,000
(貸) 売 上 20,000
商品¥20,000をクレジット払いの条件で顧客に販売し、信販会社へのクレジット手数料(販売代金の4%)を販売時に認識した。
クレジット手数料¥800(=¥20,000×4%)を計上し、商品代金との差額をクレジット売掛金とします。
クレジット手数料➡支払手数料➡費用
費用の発生=借方
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(借) クレジット売掛金 19,200
(借) 支払手数料 800
(貸)
(借) 支払手数料 800
(貸)
…なお、消費税の税率は販売代金に対して8%とし、税抜方式で処理するが、クレジット手数料には消費税は課税されない。
税抜方式の場合、消費税分¥1,600(=¥20,000×8%)は仮受消費税で処理します。
仮受消費税➡負債
負債の増加=貸方
(借)
(貸) 仮受消費税 1,600
(貸) 仮受消費税 1,600
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(借) クレジット売掛金 1,600
(貸)
(貸)
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) クレジット売掛金 20,800
(借) 支払手数料 800
(貸) 売 上 20,000
(貸) 仮受消費税 1,600
(借) 支払手数料 800
(貸) 売 上 20,000
(貸) 仮受消費税 1,600
第144回日商簿記2級第1問
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