第149回日商簿記2級第1問2は有価証券の購入の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
×年6月19日、満期保有目的の有価証券として、他社が発行する額面総額¥100,000の社債(利率は年0.365%、利払日は3月末と9月末)を額面¥100につき¥98.80で購入し、代金は直近の利払日の翌日から売買日当日までの期間にかかわる端数利息とともに小切手を振り出して支払った。なお、端数利息の金額については、1年を365日として日割計算する。
目次
解説
端数利息の計算に使う日数計算
前回の利払日3月末日の翌日(=4月1日)から6月19日
➡30日(4月)+31日(5月)+19日(6月)=80日
端数利息=¥100,000×0.00365÷365日×80日
=¥80
1 00 00 0 × ・ 00 3 6 5
÷ 3 6 5
× 8 0
=
80
端数利息の仕訳
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日3月末日の翌日(4月1日)から6月19日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(借) 有価証券利息 80
(貸)
(貸)
…満期保有目的の有価証券として、他社が発行する額面総額¥100,000の社債(…)を額面¥100につき¥98.80で購入し、…
¥100,000÷¥100×¥98.80=¥98,800
取得価額:¥98,800
満期保有目的債券➡資産
資産の増加=借方
(借) 満期保有目的債券 98,800
(貸)
(貸)
…代金は直近の利払日の翌日から売買日当日までの期間にかかわる端数利息とともに小切手を振り出して支払った。…
¥98,800+¥80=¥98,880
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 当座預金 98,880
(貸) 当座預金 98,880
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 満期保有目的債券 98,800
(借) 有価証券利息 80
(貸) 当座預金 98,880
(借) 有価証券利息 80
(貸) 当座預金 98,880
第149回日商簿記2級第1問
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1 | 電子記録債権 |
2 | 有価証券の購入 |
3 | 修繕引当金と修繕費 |
4 | 株式の発行 |
5 | ファイナンス・リース取引 |