第148回簿記2級第4問は工業簿記から仕訳問題が出題されました。
仕訳問題の1問目は材料の消費取引です。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような仕訳になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
各製造指図書(#1が20台、#2が26台、#3が18台)について当月分の直接材料費を計上する。なお、直接材料費は予定消費単価を使用して計算しており、予定消費単価は24,000円/台である。
目次
解説
各製造指図書(#1が20台、#2が26台、#3が18台)について当月分の直接材料費を計上する。なお、直接材料費は予定消費単価を使用して計算しており、予定消費単価は24,000円/台である。
予定消費単価24,000円/台に実際消費量をかけて予定消費額を求めます。
#1 24,000円/台×20台=480,000円
#2 24,000円/台×26台=624,000円
#3 24,000円/台×18台=432,000円
480,000円+624,000円+432,000円=1,536,000円
この予定消費額の合計1,536,000円をもとに仕訳を行います。
「材料」は価値あるものなので資産です。
資産の科目は増えたら借方、減ったら貸方に記入します。ここでは素材を消費した場合なので、資産が減っていると考え貸方に記入します。
材料➡資産
直接材料費を計上➡材料を消費➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 材料 1,536,000
(貸) 材料 1,536,000
また、直接材料費を計上するので「仕掛品」で仕訳します。
「仕掛品」は資産なので増えたら借方に記入します。
仕掛品➡資産
資産の増加=借方
(借) 仕掛品 1,536,000
(貸)
(貸)
上の2つを合わせたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 仕掛品 1,536,000
(貸) 材 料 1,536,000
(貸) 材 料 1,536,000