第147回日商簿記2級第1問1は建設仮勘定の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
本社の増設工事(工事代金¥7,000は2回分割で銀行振込により支払済み)が完成し、各固定資産勘定等の適切な勘定に振替処理を行った。工事の明細は、建物¥6,000、修繕費¥1,000であった。さらに、増設工事にともない取り壊した旧建物の一部(取得価額¥1,200、減価償却累計額¥1,000で間接法で記帳)の除却処理を併せて行った。
目次
解説
まず工事代金¥7,000を2回分割で銀行振込により支払済みとあることから現在の勘定残高は
(借) 建設仮勘定 7,000
(貸) 当座預金 7,000
(貸) 当座預金 7,000
という状態であると考えられます。本問は増設工事が完成した場面なので、借方残高の「建設仮勘定」を各科目に振り替えていけばよいということがわかります。
各固定資産勘定等の適切な勘定に振替処理を行った。工事の明細は、建物¥6,000、修繕費¥1,000であった。
建設仮勘定から建物¥6,000、修繕費¥1,000を各科目に振替えます。建設仮勘定を減らして、各固定資産の勘定を増やすという処理を行うことになります。
建設仮勘定➡資産
建設仮勘定から振替え➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 建設仮勘定 7,000
(貸) 建設仮勘定 7,000
建物、修繕費を計上します。
建物➡資産
資産の増加=借方
修繕費➡費用
費用の発生=借方
(借) 建 物 6,000
(借) 修繕費 1,000
(貸)
(借) 修繕費 1,000
(貸)
…増設工事にともない取り壊した旧建物の一部(取得価額¥1,200、減価償却累計額¥1,000で間接法で記帳)の除却処理を併せて行った。
旧建物の一部の除却処理を行います。
建物➡資産
建物の除却➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 建物 1,200
(貸) 建物 1,200
建物勘定とセットになる減価償却累計額勘定を減らします。本試験では、勘定科目群に「建物減価償却累計額」勘定があったので、この科目を使います。
建物減価償却累計額➡資産のマイナス
資産のマイナスを減らす=借方
(借) 建物減価償却累計額 1,000
(貸)
(貸)
建物と建物減価償却累計額の差額を固定資産除却損とします。
固定資産除却損➡費用
費用の発生=借方
(借) 固定資産除却損 200
(貸)
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 建 物 6,000
(借) 修繕費 1,000
(貸) 建設仮勘定 7,000
(借) 建物減価償却累計額 1,000
(借) 固定資産除却損 200
(貸) 建 物 1,200
(借) 修繕費 1,000
(貸) 建設仮勘定 7,000
(借) 建物減価償却累計額 1,000
(借) 固定資産除却損 200
(貸) 建 物 1,200
第147回日商簿記2級第1問
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