第144回日商簿記2級第1問2は土地の売却と営業外受取手形の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
帳簿価額¥30,000 の土地を¥50,000 で売却し、売買代金の60%は当座預金に入金され、残額は6か月後を支払期日とする手形で受け取った。
目次
解説
問題文から取引を丁寧に読み取って、確実に仕訳を作っていきましょう。
帳簿価額¥30,000 の土地を¥50,000 で売却し…
土地➡資産
土地を売却し➡土地の減少
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 土 地 30,000
(貸) 土 地 30,000
…売買代金の60%は当座預金に入金され…
売却代金¥50,000の60%=¥30,000
当座預金➡資産
当座預金に入金➡当座預金の増加
資産の増加=借方
(借) 当座預金 30,000
(貸)
(貸)
…残額は6か月後を支払期日とする手形で受け取った。
残額 ¥50,000-¥30,000=¥20,000
商品売買以外で発生した手形➡営業外受取手形
営業外受取手形➡資産
資産の増加=借方
(借) 営業外受取手形 20,000
(貸)
(貸)
土地の帳簿価額と売却代金の差額
土地の帳簿価額と売却代金の差額¥20,000 は土地売却益勘定(収益)に計上します。
売却代金-帳簿価額=(+)¥20,000
➡儲かった➡土地売却益(収益)の発生=貸方
(借)
(貸) 土地売却益 20,000
(貸) 土地売却益 20,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 当座預金 30,000
(借) 営業外受取手形 20,000
(貸) 土 地 30,000
(貸) 土地売却益 20,000
(借) 営業外受取手形 20,000
(貸) 土 地 30,000
(貸) 土地売却益 20,000
第144回日商簿記2級第1問
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