第134回日商簿記2級第1問3は社債の買入償還の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
平成26年度期首に、額面総額 ¥10,000の社債を ¥100につき ¥98.00で全額買入償還し、代金は小切手を振り出して支払った。この社債は平成24年4月1日に額面 ¥100につき ¥97.50で発行(償還期間:5年)したものであり、償却原価法(定額法)を適用している。なお、決算日は3月31日である。
目次
解説
…平成26年度期首に、額面総額 ¥10,000の社債を ¥100につき ¥98.00で全額買入償還し、代金は小切手を振り出して支払った。
代金は小切手を振り出して支払った➡当座預金
😯 小切手の振出しとくれば、当座預金と反応できるようにしておきましょう。
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 当座預金 9,800
(貸) 当座預金 9,800
…この社債は平成24年4月1日に額面 ¥100につき ¥97.50で発行(償還期間:5年)したものであり、償却原価法(定額法)を適用している。なお、決算日は3月31日である。
平成24年4月1日社債発行時、¥9,750
額面総額¥10,000との差額¥250を5年間かけて償却します。(増加します)
¥250÷5年=1年あたり¥50
平成25年3月31日(社債➡負債の増加=貸方)
(借) 社債利息 50
(貸) 社 債 50
(貸) 社 債 50
平成26年3月31日(社債➡負債の増加=貸方)
(借) 社債利息 50
(貸) 社 債 50
(貸) 社 債 50
と処理され、平成26年度期首(平成26年4月1日)時点の社債は、¥9,850(=¥9,750+¥50+¥50)
社債の買入償還➡負債の減少=借方
(借) 社 債 9,850
(貸)
(貸)
解答(借方と貸方を合わせます)
(借) 社 債 9,850
(貸) 当座預金 9,800
(貸) 50
(貸) 当座預金 9,800
(貸) 50
貸方差額➡社債償還益
(借) 社 債 9,850
(貸) 当座預金 9,800
(貸) 社債償還益 50
(貸) 当座預金 9,800
(貸) 社債償還益 50
第134回日商簿記2級第1問
問 | 出題論点・解説ページへのリンク |
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1 | 固定資産の買換 |
2 | 委託販売、荷為替の取組み |
3 | 社債の買入償還 |
4 | 商品保証引当金 |
5 | 自己受為替手形 |