第134回日商簿記2級第1問1は固定資産の買い換えの処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
×5年1月25日に事務用パソコン(取得日×1年10月1日、取得原価 ¥1,200、残存価額0(ゼロ)、耐用年数5年、定額法により償却、直接法で記帳)を新しいパソコンに買い換えた。新しいパソコンの取得原価は ¥1,000であり、旧パソコンの下取価額は¥320であった。下取価額を差し引いた代金は月末に支払うことにした。なお、決算日は3月31日で、買換えにさいして当年度の減価償却費を月割計算により計上すること。
目次
解説
×5年1月25日に事務用パソコン(取得日×1年10月1日、取得原価 ¥1,200、残存価額0(ゼロ)、耐用年数5年、定額法により償却、直接法で記帳)を新しいパソコンに買い換えた。…下取価額を差し引いた代金は月末に支払うことにした。なお、決算日は3月31日で、買換えにさいして当年度の減価償却費を月割計算により計上すること。
×4年4月1日から×5年1月25日までの減価償却費(10か月)
当年度の減価償却費=¥1,200÷5÷12×10か月=¥200
事務用パソコン➡備品
×1年10月1日から×4年3月31日までの減価償却費(30か月)
備品減価償却累計額=¥1,200÷5年÷12×30=¥600
備品の帳簿価額(×4年3月31日)=¥1,200-¥600=¥600
備品➡資産
備品の売却➡資産の減少=貸方
下取価額➡未収金
未収金➡資産
資産の増加=借方
(借) 未収金 320
(借) 減価償却費 200
(借) 80
(貸) 備 品 600
(借) 減価償却費 200
(借) 80
(貸) 備 品 600
借方に差額発生➡固定資産売却損 80
新しいパソコンの取得原価は ¥1,000であり…下取価額を差し引いた代金は月末に支払うことにした。
備品➡資産
資産の増加=借方
備品代金の後払い➡未払金
未払金➡負債
負債の増加=貸方
(借) 未収金 320
(借) 減価償却費 200
(借) 固定資産売却損 80
(貸) 備 品 600
(借) 備 品 1,000
(貸)未収金 320
(貸) 未払金 680
(借) 減価償却費 200
(借) 固定資産売却損 80
(貸) 備 品 600
(借) 備 品 1,000
(貸)
(貸) 未払金 680
以上をまとめると
解答
(借) 備 品 1,000
(借) 減価償却費 200
(借) 固定資産売却損 80
(貸) 備 品 600
(貸) 未払金 680
(借) 減価償却費 200
(借) 固定資産売却損 80
(貸) 備 品 600
(貸) 未払金 680
第134回日商簿記2級第1問
問 | 出題論点・解説ページへのリンク |
---|---|
1 | 固定資産の買換 |
2 | 委託販売、荷為替の取組み |
3 | 社債の買入償還 |
4 | 商品保証引当金 |
5 | 自己受為替手形 |