第132回日商簿記2級第1問2は未着品売買、自己受為替手形の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
かねてN商店から購入していた船荷証券 ¥50,000をA商店へ ¥80,000で売り渡し、代金は当店を受取人とする自己受為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。なお、これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える。売上勘定も用いること。
目次
解説
…かねてN商店から購入していた船荷証券 ¥50,000をA商店へ …で売り渡し
船荷証券は、未着品です。未着品を売り渡したので、未着品を減らします。
船荷証券➡未着品
未着品➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 未着品 50,000
(貸) 未着品 50,000
…かねてN商店から購入していた船荷証券 ¥50,000を… ¥80,000で売り渡し…なお、これにともなう売上原価は仕入勘定へ振り替える。売上勘定も用いること。
売り渡した分の未着品の原価を仕入に振り替えます。
仕入➡費用
費用の発生=借方
(借) 仕 入 50,000
(貸)
(貸)
…かねてN商店から購入していた船荷証券…をA商店へ ¥80,000で売り渡し…売上勘定も用いること。
売上を計上します。問題文の指示に従い売上勘定で処理します。
売上➡収益
収益の発生=貸方
(借)
(貸) 売 上 80,000
(貸) 売 上 80,000
…売り渡し、代金は当店を受取人とする自己受為替手形を振り出し、同店の引受けを得た。
自己受為替手形➡資産
資産の増加=借方
(借) 受取手形 80,000
(貸)
(貸)
解答
(借) 受取手形 80,000
(貸) 売 上 80,000
(借) 仕 入 50,000
(貸) 未着品 50,000
(貸) 売 上 80,000
(借) 仕 入 50,000
(貸) 未着品 50,000
第132回日商簿記2級第1問
問 | 出題論点・解説ページへのリンク |
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1 | 資本的支出・収益的支出、修繕引当金 |
2 | 未着品売買、自己受為替手形 |
3 | 消費税の処理 |
4 | 固定資産の売却 |
5 | 委託買付 |