第131回簿記2級第4問は工業簿記から仕訳問題が出題されました。
本試験問題は本社工場会計からの出題でしたが改題しました。
仕訳問題の1問目は材料の購入取引です。
どのような仕訳になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
掛けで購入した部品2,000個(購入価額 500円/個)を倉庫に搬入した。なお、購入に際し、20,000円の引取運賃を支払っている。材料勘定を用いること。
目次
解説
掛けで購入した部品2,000個(購入価額 500円/個)を倉庫に搬入した。なお、購入に際し、20,000円の引取運賃を支払っている。
部品は、「材料」を使います。工業簿記では手で持ってつかめるもの=「材料」と考えればたいていは大丈夫です。
部品 1,000,000円(=500円×2,000個)に、付随費用である引取運賃 20,000円を足した金額 1,020,000円が「材料」の金額になります。
材料は価値あるもの、つまり資産なので増えたら借方に仕訳します。
部品➡材料
材料➡資産
…購入した➡資産の増加=借方
(借) 材 料 1,020,000
(貸)
(貸)
掛けで購入した
材料の代金については、現金ではなく掛け(後払い)にしています。材料の代金を後払いにしてもらったときは、「買掛金」を使って仕訳します。
「買掛金」はあとでお金を支払う義務を表す科目(負債)なので、増えたら貸方で仕訳します。
材料代金を後払いで購入➡買掛金
買掛金➡負債
掛けで購入した➡負債の増加=貸方
(借)
(貸) 買掛金 1,020,000
(貸) 買掛金 1,020,000
上の2つを合わせると解答の仕訳となります。
解答
(借) 材 料 1,020,000
(貸) 買掛金 1,020,000
(貸) 買掛金 1,020,000