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難しい日商簿記2級試験に確実に合格するための勉強法

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6月12日に実施された第143回日商簿記検定試験。
新しくなった出題範囲に基づいて初めて行われる試験ということで、どのような試験になるのか予想が難しい回でした。
そして、フタを開けてみると日商簿記2級は第141回、第142回に引き続いて、とても難しい問題が出題され、おまけに日商簿記3級まで難しくなるという事態になってしまいました。

ネット上では試験直後から「難し過ぎてやる気をなくした」「受かる気がしない」「過去の合格者に141回から143回の2級試験を受験させたら合格できるのだろうか?不公平だ」などという声が見られました。

簿記も公的な資格試験なので、実施回による合格率の変動があまりにも大きいのは問題だと思うのですが、試験主催団体の日商はどう考えているのでしょう。真面目に勉強した人が合格できるまともな試験になるよう、試験問題を正常化してほしいと強く思います。

目次

難しい日商簿記2級に合格するための作戦を考えてみる

ただ、どうしてもこの資格を取得しなければならないんだ!という方はいつまでも嘆いているわけにはいきません。今後も日商簿記2級試験の難易度が下がり簡単な試験になるとは予想しづらいので、もし2016年11月の144回試験やその後の試験に確実に合格したいと思ったら、なるべく早めに対策を立て準備をしておく必要があるからです。

第143回日商簿記2級の試験問題

ここで、143回2級の試験問題をもう一度ふり返っておきましょう。

今回は

  • 第1問 仕訳問題
  • 第2問 固定資産の総合問題
  • 第3問 損益計算書作成問題
  • 第4問 個別原価計算
  • 第5問 標準原価計算

という構成でした。

第2問は、建物、備品、ソフトウェアといった固定資産について、期首の取得原価、期首の減価償却累計額、期中の減価償却費、除却損などを計算させる問題。備品については、取得時期に応じて250%定率法、200%定率法と計算方法が異なったり、固定資産の種類が多かったりする上に、計算量も多く時間がかかり、過去最高レベルの難問でした。

これに対して、第1問は問4の剰余金の処分以外は正答できるレベル。第3問から第5問も標準的な問題だったので

  • 第1問 目標16点
  • 第3問 目標15点
  • 第4問 目標16点
  • 第5問 目標16点

という具合に、この4問で63点くらい確保し、第2問で部分点を拾うことができれば合格点をとることが可能でした。

ただ、そうは言っても第2問のような問題が出題されると、試験本番の緊張状態の中でペースを乱され、実力を発揮できなくなってしまうということが考えられます。そうすると、今回の問題はやはり難しかったといえると思います。

ここで注目すべきは、第4問、第5問の工業簿記ですね。過去の試験においても、難問と呼ばれる問題は商業簿記でしか出題されていません。今回も、商業簿記は難しかったものの工業簿記は標準的な問題で、しっかり勉強して得点源にすることができれば、満点の40点近く確保することができました。

 

やはり、当サイトで前々から指摘しているように日商簿記2級の合格のポイントは工業簿記にあるということがいえます。

工業簿記は商業簿記よりも簡単で得点源にしやすいのです。工業簿記の勉強を徹底的にやって得意科目にしておけば満点も可能。もし工業簿記で40点取れれば、残りの3問で60点中30点が取れればよいということになります。

これなら何とかなる気がしてきませんか?

商業簿記は難しく、工業簿記はやさしい

難化傾向が続いている日商簿記2級試験ですが、まずは工業簿記から勉強を始めるということで道が開けるでしょう。

工業簿記から始める日商簿記2級対策

通常、予備校や専門学校の授業では、日商簿記2級の講義は「商業簿記工業簿記」の順で進みます。そのため、まずは商業簿記を勉強してからでないと工業簿記はわからないと思っている方もいますが、決してそんなことはありません。2級の工業簿記は、3級の商業簿記で学んだ仕訳や勘定記入の知識があれば十分理解できるので、試験に合格することを再優先に考えた場合、日商簿記2級の勉強を工業簿記から始めるということが有効な対策になります。

試験対策書籍は各出版社から出ていますが、一番のおすすめは「スッキリわかる」や「簿記の教科書」シリーズ。すでにこの本を持っているという方は、このテキストを見ながら143回の問題が解けるかどうか確認してみるといいと思います。本試験問題を解くための知識がしっかり解説されているはずです。

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工業簿記を究める裏ワザ!1級の範囲を勉強してしまおう!

「日商2級で出題される工業簿記は簡単だ、やさしい」と散々言ってきましたが、そうはいってもこれは講師目線の話。

工業簿記が基本的な問題だといっても、普通の受験生は試験本番でなかなかそう感じることはできないかもしれません。

どうしてこのようなギャップが生じるのかというと、一つには勉強量の差があります。簿記を仕事にしている人は、嫌になるほど問題を解きまくっているのに対して、これから3か月の勉強で合格を目指そうという方は、時間の制約もありなかなかそこまで勉強することができません。

また、勉強内容の深さも異なります。簿記の先生になるような人はたいてい日商1級に合格しており、場合によっては会計士資格を持っている人さえいます。

日商簿記1級や会計士試験で勉強する工業簿記・原価計算は、日商簿記2級で学ぶ工業簿記よりも範囲が広く、内容も深くつっこんで勉強します。

そこまでやっておくと、日商簿記2級の工業簿記は基本的で簡単な問題に感じるのは当たり前ですね。

そこで、もし確実に日商簿記2級に合格したい。そして工業簿記を究めて得点源にしたい!という方は、日商2級の工業簿記のテキストに加えて1級の工業簿記のテキストも使って学習しておくといいでしょう。(そこまでできるかという問題もありますが、本気で確実に合格したいならここまでやるべきです。)

工業簿記のテキストでおすすめは、やはり「スッキリわかる」シリーズか「簿記の教科書」。

さすがに問題集までやるのはキツイので、テキストと基本問題部分だけで十分だと思います。

簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算 (1) 費目別計算・個別原価計算編

簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算 (2) 総合原価計算・標準原価計算編

簿記の教科書 日商1級 工業簿記・原価計算 (3) 直接原価計算・意思決定会計編

TAC出版では、簿記の教科書を使った簿記1級独学道場という講座を開講しています。テキストだけでは理解が難しいという場合は、ところどころ講義を確認しながら読み進めていくと理解が深まると思います。

簿記1級独学道場の詳細はこちら

まとめ

日商簿記2級は、合格が難しい難関試験となってしまいました。

どうしても日商2級に合格したいという方は、工業簿記についてその上位資格である日商1級の範囲までカバーしておくのが有効です。

ただ、さすがに1級全範囲をやるのは大変すぎます。

1級の工業簿記・原価計算を勉強して、2級の工業簿記なら何が出ても解ける状態にする

これが、一番現実的な対策になると思います。

 

▼1級独学道場の内容を一度確認しておくといいでしょう。

144回 簿記1級 独学道場 フル 75,000円75,000円
含まれる教材等
1級 商・会 6冊セット07,776円06,610円
1級 工・原 6冊セット07,776円06,610円
教科書
問題集
合計(12冊分)
15,552円13,220円
144回 1級 直前予想02,160円01,944円
144回 1級 総まとめ01,404円01,264円
日商簿記1級
的中答練4回、
全国模試1回
日商簿記1級 的中答練
その他
Web講義ほか

 

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