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日商簿記3級本試験問題の解き方

日商簿記3級本試験問題の解き方

このページでは、日商簿記3級の試験本番での問題の解き方についてまとめていきます。

日商簿記3級の合格率を第146回検定から6回分見てみると、147回40.3%から151回55.1%まで比較的高い水準となっています。第152回検定から始まる新試験範囲による試験では、従来よりも15%から20%ほど学習量が増加すると言われているので、試験難易度が上がり合格率が少し低下するかもしれません。たかが3級と思って、油断することのないように注意しましょう。

  146 147 148 149 150 151
合格率 50.9% 40.3% 48.9% 44.3% 43.8% 55.1%

日商簿記3級でも、試験傾向に合わせて対策をしておくことは非常に有効です。

このページでは、初めて日商簿記3級を受験される方向けに

  • 試験まで残された時間、何に重点を置いて勉強していけばいいのか
  • 試験直前期にやっておきたい試験対策

についてまとめてみました。

目次

日商簿記3級試験本番での解き方

問題を解く順番

日商簿記3級は、第1問から第5問の5問が出題され、配点は次のようになっています。(回によって多少異なります。)

合計 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問
100点 20点 10点 30点 10点 30点

表を見るとわかるように、第1問、第3問、第5問の配点が高くなっていて、この3問だけで80点分あります。

  • 第1問 20点
  • 第3問 30点
  • 第5問 30点
  • 合計 80点

そのため、合格するためには第1問、第3問、第5問で得点を積み重ねていくことが必要とわかります。

また、第1問から第5問の標準解答時間は次のようになっています。

合計 第1問 第2問 第3問 第4問 第5問
120分 20分 10分 40分 10分 40分

問題の分量から、第1問、第3問、第5問が解答時間が長くなっています。

第1問、第3問、第5問は時間がかかりますが、得点源にしたいので先に解き、ある程度得点を確保しておいてから、残された第2問、第4問に取り組むという作戦がいいでしょう。

以上をまとめると日商簿記3級の試験本番では

第1問➡第3問➡第5問➡第2問➡第4問 の順番で解くべきだ

ということがいえます。

第3問、第5問対策

現時点で勉強が順調に進んでいて、第3問の試算表、第5問の精算表や財務諸表の対策はバッチリという方はいいのですが、そうでない方は第3問と第5問の対策をしておきましょう。

問題集は、日商簿記3級 みんなが欲しかった やさしすぎる解き方の本がおすすめです。

精算表問題の解き方

第5問でよく出題される精算表問題の解き方については、当サイトでも記事にまとめています。

精算表問題は

決算整理仕訳が出来るかどうか

が試されます

とにかく試験でくり返し出題されるところなので、テキストの「決算整理」の章をしっかり復習して、苦手意識がなくなるようにしておきましょう。

▼3級でよく出題される以下の6つの項目について解説をしてみました。

  1. 貸倒引当金の設定
  2. 固定資産の減価償却
  3. 仕入の行で売上原価を計算する→「しくりくりし」の意味
  4. 売上原価の行で売上原価を計算する
  5. 費用の繰延べ
  6. 費用の繰延べ~毎年同額タイプ

いずれも試験頻出テーマ。単に解けるというだけではなく、何も見ずにスラスラ解けるようになるまでしっかり準備しておくようにしましょう。

ちなみに6番の「費用の繰延べ~毎年同額タイプ」の問題は、最近ではむしろ2級でよく出題されるようになっています。3級受験の方はもちろん、2級受験生の方も、この記事を読んで知識の確認を行ってみてください。

下記のリンク先から解説が読めます。ぜひ電卓を傍らにおいて読み進めてみてください。

  1. 貸倒引当金の設定【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 1】
  2. 固定資産の減価償却【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 2】
  3. 仕入の行で売上原価を計算する→「しくりくりし」の意味【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 3】
  4. 売上原価の行で売上原価を計算する【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 4】
  5. 費用の繰延べ【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 5】
  6. 費用の繰延べ~毎年同額タイプ【日商簿記3級 精算表問題の解き方解説 6】

第1問対策

最近8回分の144回から151回で出題された問題は全てできるようにしておきましょう。

第144回

出題論点・解説ページへのリンク
1  売上取引、返品
2  当座預金
3  消耗品
4  債権の貸倒れ
5  買掛金の支払い

第145回

問1、問2、問3の内容は152回検定より出題範囲外となっています。

出題論点・解説ページへのリンク
1  資本の引出し
2  商品券
3  手形の割引
4  固定資産の購入
5  所得税の納付

第146回

問1の内容は152回検定より出題範囲外となっています。

出題論点・解説ページへのリンク
1  仕入取引
2  固定資産の期首売却
3  租税公課
4  債権の回収、債権の貸倒れ
5  旅費交通費の概算払い、手付金

第147回

問2と問5の内容は、152回検定より出題範囲外となっています。

出題論点・解説ページへのリンク
1  現金過不足
2  資本の引出し
3  売上取引、諸掛り
4  再振替仕訳
5  有価証券の売却

第148回

問1と問3の内容は、152回検定より出題範囲外となっています。

出題論点・解説ページへのリンク
1  仕入取引、手形の裏書譲渡
2  買掛金と売掛金の相殺
3  有価証券の購入
4  固定資産の購入、付随費用
5  借入金の返済

第149回

出題論点・解説ページへのリンク
1  手形貸付金
2  売上取引、諸掛り
3  債権の貸倒れ
4  広告宣伝費
5  固定資産の売却

第150回

出題論点・解説ページへのリンク
1  固定資産の購入、付随費用
2  損益勘定への振替え
3  現金過不足
4  資本的支出・収益的支出
5  租税公課

第151回

出題論点・解説ページへのリンク
1  売上返品
2  仕入取引
3  固定資産の購入、付随費用
4  経費の支払い
5  借入金の返済

スタディング 簿記講座では、基本講座で学んだ内容を直ぐに確認するオンライン問題集が便利です。2019年6月~2020年2月検定対応の講座(受講期限:2020年3月31日まで)なので、万が一今回の試験がダメでも継続して勉強することができます。

簿記

まとめ

日商簿記3級試験本番での解き方についてまとめます。

  • 日商3級では、第1問、第3問、第5問の配点が高い
  • 特に第3問、第5問は分量が多く解答時間が長くかかる
  • 試験本番では
    第1問➡第3問➡第5問➡第2問➡第4問
    の順番をベースに解き進めよう!

日商簿記3級は、諦めず賢く勉強していけば確実に合格できる試験です。残された時間、がんばっていきましょう。

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