日商簿記2級合格のポイントは、ズバリ工業簿記を得意にすること。
工業簿記(第4問・第5問)が得点源にできれば合格はすぐそこです。
まずは簡単な例題(仕訳問題)を使いながら工業簿記の基本をマスターしていきましょう。
仕訳の方法は3級で勉強したのと同じです。
仕訳と勘定記入のやり方さえ知っていれば、工業簿記の仕訳も簡単にマスターすることができます。
ここでは、材料の消費の場面で予定消費価格を用いる場合について確認していきましょう。
問題
製造指図書#109のために素材800個を消費した。材料費は1個当たり45円の予定消費価格を用いて計算する。
目次
解説
素材は材料勘定で処理します。特定の製造指図書のために素材を消費したので、材料から仕掛品に振り替えます。
素材の消費
素材➡材料
材料➡資産
素材を消費した➡資産の減少=貸方
@45円×800個=36,000円
(借)
(貸) 材 料 36,000
(貸) 材 料 36,000
製造中材料の増加
仕掛品を計上します。
仕掛品➡資産
資産の増加=借方
(借) 仕掛品 36,000
(貸)
(貸)
予定消費価格を用いる➡予定配賦➡材料から仕掛品に振り替える=材料を減らして、その分仕掛品を増やす
という流れになります。
以上をまとめると解答となります。
解答
(借) 仕掛品 36,000
(貸) 材 料 36,000
(貸) 材 料 36,000