日商簿記2級合格のポイントは、ズバリ工業簿記を得意にすること。
工業簿記(第4問・第5問)が得点源になれば合格はすぐそこです。
まずは簡単な例題(仕訳問題)を使いながら工業簿記の基本をマスターしていきましょう。
仕訳の方法は3級で勉強したのと同じです。
仕訳と勘定記入のやり方さえ知っていれば、工業簿記の仕訳も簡単にマスターすることができます。
問題
当月、製造指図書#102のために素材800個を消費した。なお、月初素材有高4,000円(@40円100個)、当月の素材購入高50,000円(@50円1,000個)であった。材料費は先入先出法で計算している。
目次
解説
先入先出法で材料費を計算します。
素材の消費
先入先出法
消費個数800個、金額39,000円(=4,000円+35,000円)
内訳
月初分から100個(=4,000円)
当月購入分から700個(←35,000円=@50円×700個)
合計39,000円
素材➡材料
材料➡資産
素材を消費した➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 材 料 39,000
(貸) 材 料 39,000
製造中材料の増加
製造中材料➡仕掛品
仕掛品➡資産
素材を消費した➡仕掛品の増加➡資産の増加=借方
(借) 仕掛品 39,000
(貸)
(貸)
上の2つをまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 仕掛品 39,000
(貸) 材 料 39,000
(貸) 材 料 39,000