日商簿記2級合格のポイントは、ズバリ工業簿記を得意にすること。
工業簿記(第4問・第5問)が得点源になれば合格はすぐそこです。
まずは簡単な例題(仕訳問題)を使いながら工業簿記の基本をマスターしていきましょう。
仕訳の方法は3級で勉強したのと同じです。
仕訳と勘定記入のやり方さえ知っていれば、工業簿記の仕訳も簡単にマスターすることができます。
例題を解きながら材料消費時の仕訳を確認していきましょう。
例題
製造指図書#101のために素材800個を消費した。消費単価は1個当たり55円で計算する。
目次
解説
素材は材料勘定を使って仕訳します。材料は資産です。
素材を消費した(使った)ので、材料=資産 を減らします。
素材 55円/個×800個
=44,000円
素材➡材料
材料➡資産
素材…を…消費した➡資産の減少=貸方
となるので、
(借)
(貸) 材 料 44,000
(貸) 材 料 44,000
材料を特定の製造指図書#101のために消費したことがわかっているので、製造中であることを表す仕掛品に振り替えます。
仕掛品は資産なので
仕掛品➡資産
材料から仕掛品に振り替え➡資産の増加=借方
(借) 資 産 44,000
(貸)
(貸)
以上の仕訳を合わせてまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 仕掛品 44,000
(貸) 材 料 44,000
(貸) 材 料 44,000