日商簿記2級に合格するためには、第1問の仕訳問題対策が非常に重要です。
特に平成28年度の試験範囲の変更以降、つまり143回から150回で出題された40問は全てできるようにしておいた方がいいでしょう。
このページでは、日商簿記2級 第143回試験から第150回試験で出題された40問(改題)を
の順で並べてみました。
試験直前期の最終チェックにご利用ください。
第150回問題1
解説
収益が発生し、代金は後払い➡後でお金を受け取る権利が発生
後でお金を受け取る権利➡売掛金
売掛金➡資産
➡資産の増加=借方
(貸)
収益に計上した➡役務収益を計上する
➡収益の発生=貸方
(貸) 役務収益 30,000
諸費用¥15,000+外注費¥7,000=役務原価¥22,000
原価を計上する➡費用の発生=借方
(貸)
仕掛品に計上されていた諸費用¥15,000 ➡仕掛品
仕掛品➡資産
仕掛品から売上原価へ振り替え➡資産の減少=貸方
(貸) 仕掛品 15,000
外注費¥7,000 の支払は翌月➡後払い➡買掛金
買掛金➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 買掛金 7,000
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 役務収益 30,000
(借) 役務原価 22,000
(貸) 仕掛品 15,000
(貸) 買掛金 7,000
第150回問題2
解説
機械装置¥200,000 と構築物¥40,000 を計上します。
いずれも資産の科目なので、借方に仕訳を行います。
機械装置、構築物➡資産
資産の増加=借方
(借) 構築物 40,000
(貸)
機械装置、構築物の工事代金の支払いのために振り出した約束手形については、営業外支払手形で処理します。営業外支払手形は負債の科目なので、増えたら貸方に仕訳を行います。
¥11,000×24=¥264,000
営業外支払手形➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 営業外支払手形 264,000
機械装置、構築物の工事代金の合計は¥240,000、約束手形の額面金額の合計は¥264,000 となっており、差額¥24,000 が生じています。この差額は利息に相当しますが、問題文の指示により資産勘定で処理します。
資産勘定で処理する場合、勘定科目群から長期前払費用を見つけられたかどうかがポイントとなります。
長期前払費用➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 構築物 40,000
(借) 長期前払費用 24,000
(貸) 営業外支払手形 264,000
第150回問題3
解説
事業の一部譲受けより、譲り受けた資産の評価額合計=¥320,000
本問では、評価額¥320,000 の事業に対して譲渡代金¥450,000 を支払って譲り受けているため、差額が生じています。この差額 ¥130,000 はのれん(資産)で処理します。
本問では、事業の一部譲受けで譲り受けた資産を評価額で計上します。引き受けた負債はないので、
資産=借方
に仕訳を行います。
(借) 建 物 180,000
(借) 備 品 60,000
(貸)
譲渡代金を普通預金口座から相手先口座に振り込んで支払ったので、普通預金を減らします。
普通預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 普通預金 450,000
のれん
いったんここまでの仕訳をまとめると
(借) 建 物 180,000
(借) 備 品 60,000
(貸) 普通預金 450,000
(借) 差額 130,000
となり、借方に差額が発生します。借方の差額は「のれん」で処理します。
のれん➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 建 物 180,000
(借) 備 品 60,000
(借) のれん 130,000
(貸) 普通預金 450,000
第150回問題4
解説
問題文を少しずつ読み進め、わかる部分から明らかにしていきます。
商品¥50,000 を顧客に販売
売上➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 売 上 50,000
商品¥50,000 を顧客に販売➡税込¥54,000(=¥50,000×1.08)
うち消費税は、¥4,000(=¥50,000×0.08)
消費税¥4,000(=¥50,000×0.08)分を税抜方式で計上します。
仮受消費税➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 仮受消費税 4,000
消費税込み¥54,000 の売上のうち、¥10,800 は現金で受け取った。
➡残額¥43,200(=¥54,000-¥10,800) =クレジット払い
現金➡資産
資産の増加=借方
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(借) クレジット売掛金 43,200
(貸)
税抜きのクレジット販売代金は¥40,000(=¥43,200÷1.08)なので、クレジット手数料は¥2,000(=¥40,000×0.05)と求められます。
クレジット手数料は、支払手数料で処理します。
支払手数料➡費用
費用の発生=借方
(貸)
また、支払手数料の¥2,000分をクレジット売掛金から減らします。
クレジット売掛金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) クレジット売掛金 2,000
以上をまとめると、解答の仕訳となります。
解答
(借) クレジット売掛金 41,200
(借) 支払手数料 2,000
(貸) 売 上 50,000
(貸) 仮受消費税 4,000
第150回問題5
解説
準備金(資本準備金、利益準備金)➡純資産
準備金の取り崩し➡純資産の減少=借方
(借) 利益準備金 250,000
(貸)
資本準備金を減らした分、その他資本剰余金を増やし、利益準備金を減らした分、繰越利益剰余金を増やします。
剰余金(その他資本剰余金、繰越利益剰余金)➡純資産
純資産の増加=貸方
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 利益準備金 250,000
(貸) その他資本剰余金 300,000
(貸) 繰越利益剰余金 250,000
第149回問題1
解説
電子記録債権の割引は、電子記録債権の売却を意味します。そこで電子記録債権を減らします。
電子記録債権➡資産
電子記録債権の割引➡資産の減少=貸方
(貸) 電子記録債権 30,000
電子記録債権¥30,000 から割引料 ¥280 を差し引いた手取金は¥29,720。この金額が当座預金口座に振り込まれたため、当座預金を増やします。
当座預金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
割引料は、「電子記録債権売却損」で処理します。
電子記録債権売却損➡費用
費用の発生=借方
(貸)
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 電子記録債権売却損 280
(貸) 電子記録債権 30,000
第149回問題2
解説
端数利息の計算に使う日数計算
前回の利払日3月末日の翌日(=4月1日)から6月19日
➡30日(4月)+31日(5月)+19日(6月)=80日
端数利息=¥100,000×0.00365÷365日×80日
=¥80
1 00 00 0 × ・ 00 3 6 5
÷ 3 6 5
× 8 0
=
80
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日3月末日の翌日(4月1日)から6月19日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(貸)
¥100,000÷¥100×¥98.80=¥98,800
取得価額:¥98,800
満期保有目的債券➡資産
資産の増加=借方
(貸)
¥98,800+¥80=¥98,880
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 当座預金 98,880
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 有価証券利息 80
(貸) 当座預金 98,880
第149回問題3
解説
小切手を振り出すと、近い将来当座預金からその分の金額が引き落とされるため、簿記では小切手を振り出した時点で当座預金を減少させる処理を行います。
小切手の振り出し➡当座預金の減少
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 当座預金 90,000
支払った¥90,000のうち20%、¥18,000は改良のための支出と判断されたため、その分は建物を増やします。
建物➡資産
資産の増加=借方
(貸)
修繕引当金が設定されている場合は、まず修繕引当金を取り崩し、それでも足りない場合は修繕費を計上します。
本問では修繕引当金¥60,000 が設定されているため、その全額を取り崩します。
修繕引当金➡負債
修繕引当金の取崩し➡修繕引当金の減少
負債の減少=借方
(貸)
ただし修繕には¥72,000かかっており、¥60,000では¥12,000足りません。この足りない¥12,000を修繕費とします。
修繕費➡費用
費用の計上=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 修繕引当金 60,000
(借) 修繕費 12,000
(貸) 当座預金 90,000
第149回問題4
解説
問題文の資料より
資本金とすべき金額=¥112,000(¥280×800株÷2)
資本準備金とすべき金額=¥112,000(¥280×800株÷2)
と求められます。
申込証拠金を資本金に充当するということは、資本金と資本準備金を増やすということです。
資本金は純資産なので
資本金➡純資産
会社法で認められている最低額➡資本金と資本準備金で50%ずつ
資本準備金➡純資産
資本金と資本準備金を増やす➡純資産の増加=貸方
(貸) 資本金 112,000
(貸) 資本準備金 112,000
となります。
別段預金については、当座預金に預け替えているため、別段預金を減らし、当座預金を増やします。
別段預金、当座預金➡資産
別段預金から当座預金への預け替え
別段預金を減らす=貸方
当座預金を増やす=借方
(貸) 別段預金 224,000
となります。
申込証拠金については、勘定科目群にある「株式申込証拠金」を使って解答します。株式申込証拠金は純資産の科目で、資本金に充当するというこのケースでは株式申込証拠金を減らすと考えて処理します。
株式申込証拠金➡純資産
株式申込証拠金を資本金に充当
純資産の減少=借方
(貸)
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 資本金 112,000
(貸) 資本準備金 112,000
(借) 当座預金 224,000
(貸) 別段預金 224,000
第149回問題5
解説
利子抜き法により処理する場合であるので、リース資産・リース負債の金額を見積現金購入価額で計上します。
リースするコピー機の見積現金購入価額は、¥2,600,000 なので
リース資産➡資産
資産の増加=借方
(貸)
リース債務➡負債
負債の増加=貸方
(貸) リース債務 2,600,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) リース債務 2,600,000
第148回問題1
解説
¥500,000×0.1%=¥500
¥500,000-¥500=¥499,500
現金➡資産
現金で支払った➡資産の減少=貸方
(貸) 現 金 499,500
商品¥500,000を掛けで仕入れていた➡買掛金500,000
買掛金➡負債
買掛金を支払った➡負債の減少=借方
(貸)
仕入代金の免除額➡仕入割引
仕入割引➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 仕入割引 500
解答
(貸) 現 金 499,500
(貸) 仕入割引 500
第148回問題2
解説
備品➡資産
備品の除却➡資産の減少=貸方
備品減価償却累計額➡資産のマイナスの減少=借方
(貸) 備 品 80,000
処分価値➡貯蔵品
貯蔵品➡資産
資産の増加=借方
(借) 72,000
(借) 3,000
(貸) 備 品 80,000
借方に差額発生➡除却損
固定資産除却損➡費用
費用の発生=借方
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 貯蔵品 5,000
(借) 固定資産除却損 3,000
(貸) 備 品 80,000
第148回問題3
解説
準備金(資本準備金、利益準備金)➡純資産
準備金への組み入れ➡純資産の増加=貸方
(貸) 資本準備金 90,000
(貸) 利益準備金 60,000
その他資本剰余金、繰越利益剰余金➡純資産
準備金への組み入れ➡その他資本剰余金と繰越利益剰余金を減らして、準備金を増やす
➡純資産の減少=借方
(借) 繰越利益剰余金 60,000
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 繰越利益剰余金 60,000
(貸) 資本準備金 90,000
(貸) 利益準備金 60,000
第148回問題4
解説
売上高合計¥120,000
売上割戻➡¥1,800(=¥120,000×1.5%)
当座預金➡資産
当社の普通預金口座から…振り込んだ
➡資産の減少=貸方
(貸) 普通預金 1,800
売上割戻しは「売上割戻」という費用で処理しますが、売上割戻引当金の残高がある場合は「売上割戻引当金」を取り崩します。ただ、勘定科目群に「売上割戻」がないので、「売上割戻」の代わりに「売上」を減らします。
売上割戻引当金➡負債
売上割戻引当金の取り崩し➡負債の減少=借方
(貸)
残額の¥750 については売上を減らします。
売上➡収益
収益の減少=借方
(貸)
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 売 上 750
(貸) 普通預金 1,800
第148回問題5
解説
問題文の指示に従いながら、取引を仕訳にしていきます。
まず、商品40,000ドルを…売り渡し た取引によって生じた売掛金40,000ドルに対して、直物為替相場(1ドル¥115)を乗じて円換算します。
外貨建売掛金:40,000ドル×¥115/ドル=¥4,600,000
次に、先物為替相場(1ドル¥113)を乗じて円換算します。
外貨建売掛金:40,000ドル×¥113/ドル=¥4,520,000
為替予約により外貨建売掛金が、¥4,600,000から¥4,520,000に¥80,000減少しているため売掛金を減らします。
売掛金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 売掛金 80,000
売掛金の減少分を為替差損益に計上します。
売掛金の減少➡為替差損
費用の発生=借方
(貸)
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 売掛金 80,000
第147回問題1
解説
まず工事代金¥7,000を2回分割で銀行振込により支払済みとあることから現在の勘定残高は
(貸) 当座預金 7,000
という状態であると考えられます。本問は増設工事が完成した場面なので、借方残高の「建設仮勘定」を各科目に振り替えていけばよいということがわかります。
建設仮勘定から建物¥6,000、修繕費¥1,000を各科目に振替えます。建設仮勘定を減らして、各固定資産の勘定を増やすという処理を行うことになります。
建設仮勘定➡資産
建設仮勘定から振替え➡資産の減少=貸方
(貸) 建設仮勘定 7,000
建物、修繕費を計上します。
建物➡資産
資産の増加=借方
修繕費➡費用
費用の発生=借方
(借) 修繕費 1,000
(貸)
旧建物の一部の除却処理を行います。
建物➡資産
建物の除却➡資産の減少=貸方
(貸) 建物 1,200
建物勘定とセットになる減価償却累計額勘定を減らします。本試験では、勘定科目群に「建物減価償却累計額」勘定があったので、この科目を使います。
建物減価償却累計額➡資産のマイナス
資産のマイナスを減らす=借方
(貸)
建物と建物減価償却累計額の差額を固定資産除却損とします。
固定資産除却損➡費用
費用の発生=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 修繕費 1,000
(貸) 建設仮勘定 7,000
(借) 建物減価償却累計額 1,000
(借) 固定資産除却損 200
(貸) 建 物 1,200
第147回問題2
解説
問題文の指示に従いながら、取引を仕訳にしていきます。
この指示により、製品1,000ドルを…輸出した 取引によって生じた売掛金1,000ドルに対して、先物為替相場(1ドル¥105)を乗じて円換算します。
外貨建売掛金:1,000ドル×¥105/ドル=¥105,000
輸出した=売り上げた
売上➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 売 上 105,000
売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 売 上 105,000
第147回問題3
解説
まず販売時の仕訳を作ります。
商品¥20,000を販売したので「売上」を計上します。
売上➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 売 上 20,000
クレジット手数料¥1,000(=¥20,000×5%)を計上します。
クレジット手数料➡支払手数料➡費用
費用の発生=借方
(貸)
クレジット手数料分の¥1,000を信販会社に対する債権から控除します。債権金額は¥19,000(=¥20,000-¥1,000)となります。
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
消費税¥1,600(=¥20,000×8%)を税抜方式で計上します。
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
仮受消費税➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 仮受消費税 1,600
以上の仕訳をまとめると…
(借) クレジット売掛金 20,600
(貸) 売 上 20,000
(貸) 仮受消費税 1,600
となります。本問では返品時の処理が問われているので、この仕訳の逆仕訳が解答の仕訳となります。
逆仕訳
(借) 仮受消費税 1,600
(貸) 支払手数料 1,000
(貸) クレジット売掛金 21,600
解答
(借) 仮受消費税 1,600
(貸) 支払手数料 1,000
(貸) クレジット売掛金 21,600
第147回問題4
解説
利子込み法により処理する場合であるので、リース資産・リース負債の金額をリース料総額で計上します。利子込み法による場合、支払利息勘定を使用することはありません。
リース料総額は、¥240,000(=¥4,000/月×12か月×5年)
リース資産➡資産
資産の増加=借方
(貸)
リース債務➡負債
負債の増加=貸方
(貸) リース債務 240,000
リース債務➡負債
負債の減少=借方
(貸)
普通預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 普通預金 4,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) リース債務 236,000
(貸) 普通預金 4,000
第147回問題5
解説
問題文の指示に従って順を追って考えていきます。
ソフトウェアの開発費用¥24,800は全額支払済みです。ソフトウェアの開発等にかかる代金を前払いした場合は、いったんソフトウェア勘定で処理するため4回分を合計すると
(貸) 当座預金 24,800
という状況であることがわかります。
問題文の指示に従い、製作中を表す「ソフトウェア仮勘定」を「ソフトウェア」に振り替えます。¥4,800分は今後の4年間のシステム関係の保守費用なので、¥24,800から¥4,800を差し引いた¥20,000分だけソフトウェア勘定に振り替えます。
ソフトウェア仮勘定➡資産
資産の減少=貸方
(貸) ソフトウェア仮勘定 20,000
ソフトウェア➡資産
ソフトウェアの完成➡資産の増加=借方
(貸)
「今後4年間のシステム関係の保守費用¥4,800」は本試験の勘定科目群をヒントに
これから4年間使っていく費用の代金をすでに支払っている➡費用の前払い➡長期前払費用
と見当をつけます。
長期前払費用➡資産
資産の増加=借方
(貸)
と書きます。
貸方は、ソフトウェア仮勘定とします。
ソフトウェア仮勘定➡資産
資産の減少=貸方
(貸) ソフトウェア仮勘定 4,800
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 長期前払費用 4,800
(貸) ソフトウェア仮勘定 24,800
第146回問題1
解説
問題文の指示に従いながら、取引を仕訳にしていきます。
商品¥20,000を販売したので「売上」を計上します。
売上➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 売 上 20,000
クレジット手数料¥400(=¥20,000×2%)を計上ます。
クレジット手数料➡支払手数料➡費用
費用の発生=借方
(貸)
クレジット手数料分の¥400を信販会社に対する債権から控除するため、債権金額は¥19,600(=¥20,000-¥400)となります。
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 支払手数料 400
(貸) 売 上 20,000
第146回問題2
解説
合計金額¥530,000(=¥30,000+¥500,000)をすべて研究開発費とします。
研究開発費➡費用
費用の発生=借方
(貸)
当座預金➡資産
小切手の振り出し➡自分の口座からいずれ引き落とされる
➡当座預金の減少
資産の減少=貸方
(貸) 当座預金 530,000
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 当座預金 530,000
第146回問題3
解説
問題文の指示に従って、確実に解いていきましょう。
「直接控除方式により圧縮記帳を行った」とあるので、補助金相当額¥40,000の固定資産圧縮損を計上するとともに、同額を備品の取得原価¥100,000から減額します。
固定資産圧縮損➡費用
費用の増加=借方
(貸)
備品➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 備 品 40,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 備 品 40,000
第146回問題4
解説
¥100×250株=¥25,000
普通預金➡資産
普通預金への払い込み➡資産の増加=借方
(貸)
¥25,000×0.8=¥20,000(資本金の金額)
¥25,000-¥20,000=¥5,000(資本準備金の金額)
資本金、資本準備金➡純資産
資本金への組み入れ➡純資産の増加=貸方
(貸) 資本金 20,000
(貸) 資本準備金 5,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 資本金 20,000
(貸) 資本準備金 5,000
第146回問題5
解説
仮払分を貸方に記入します。
仮払消費税➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 仮払消費税 30,000
仮受分を借方に記入します。
仮受消費税➡負債
負債の減少=借方
(貸) 仮払消費税 30,000
(貸) 50,000
貸方に生じる差額の¥50,000を未払消費税として計上します。
未払消費税➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 未払消費税 50,000
以上の仕訳をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 仮払消費税 30,000
(貸) 未払消費税 50,000
第145回問題1
解説
問題文の指示に従って、確実に解いていきましょう。
事務用のパソコン➡備品
¥145,800(=@¥1,458×100台)
備品➡資産
事務用のパソコンを購入➡備品の増加
資産の増加=借方
(貸)
備品の代金➡商品以外の代金
約束手形の振り出し➡営業外支払手形
¥150,000(=¥12,500×12枚)
営業外支払手形➡負債
約束手形の振り出し➡営業外支払手形の増加
負債の増加=貸方
(貸) 営業外支払手形 150,000
備品の代金¥145,800 と営業外支払手形¥150,000 の差額
=¥4,200
➡前払利息
前払利息➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 前払利息 4,200
(貸) 営業外支払手形 150,000
第145回問題2
解説
札幌商事の諸資産の時価¥87,000と諸負債の時価¥34,000 の差額¥53,000(¥87,000-¥34,000)が札幌商事の正味の時価。
したがって¥53,000 の札幌商事を、¥50,000(=@¥500×100株)の当社株式で購入したと考えることができます。
このとき貸方に発生する差額は「負ののれん発生益」(収益)で処理します。
吸収合併では、合併会社(当社)は被合併会社(札幌商事)の諸資産と諸負債を引き継ぐため、諸資産と諸負債を引き受ける仕訳を行います。
(貸) 諸負債 34,000
札幌商事の株主に交付した当社株式の時価¥50,000(=@¥500×100株)を資本金とします。また、問題文に指示がある場合はそれに従います。
本問では、「取得の対価のうち60%を資本金、残り40%を資本準備金として計上する」という指示があるのでそれに従います。
¥30,000(取得の対価¥50,000のうち60%)
➡資本金
資本金➡純資産
純資産の増加=貸方
(貸) 資本金 30,000
¥20,000(残り40%)
➡資本準備金
資本準備金➡純資産
純資産の増加=貸方
(貸) 資本準備金 20,000
いったんここまでの仕訳をまとめると
(貸) 諸負債 34,000
(貸) 資本金 30,000
(貸) 資本準備金 20,000
(貸) 差額 3,000
となり、貸方に差額が発生します。貸方の差額は「負ののれん発生益」で処理します。
負ののれん発生益➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 負ののれん発生益 3,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 諸負債 34,000
(貸) 資本金 30,000
(貸) 資本準備金 20,000
(貸) 負ののれん発生益 3,000
第145回問題3
解説
端数利息の計算に使う日数計算
前回の利払日6月末日の翌日(=7月1日)から9月8日
➡31日(7月)+31日(8月)+8日(9月)=70日
端数利息=¥60,000×0.00365÷365日×70日
=¥42
6 00 00 × ・ 00 3 6 5
÷ 3 6 5
× 7 0
=
42
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日6月末日の翌日(7月1日)から9月8日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(貸)
¥60,000÷¥100×¥99.50=¥59,700
取得価額:¥59,700
満期保有目的債券➡資産
資産の増加=借方
(貸)
¥59,700+¥42=¥59,742
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 当座預金 59,742
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 有価証券利息 42
(貸) 当座預金 59,742
第145回問題4
解説
問題文の指示に従って処理します。
給料と出張旅費➡費用
費用から仕掛品への振り替え➡費用の減少=貸方
(貸) 給料 20,000
(貸) 旅費交通費 4,500
仕掛品➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 給 料 20,000
(貸) 旅費交通費 4,500
第145回問題5
解説
このような場合、本店では「支店」勘定と「損益」または「総合損益」勘定の両方を増やす処理を行います。
支店=借方
支店勘定の増加=借方
(貸)
当期純利益➡損益=貸方
損益勘定の増加=貸方
(貸) 損 益 50,000
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 損 益 50,000
第144回問題1
解説
問題文から、過去に以下のような処理がされていることを確認します。
ソフトウェアの契約総額¥150,000全額の未払計上。
(貸) 未払金 150,000
未払金の支払い(1回目)
(貸) 普通預金など 50,000
未払金の支払い(2回目)
(貸) 普通預金など 50,000
という処理を行っていたことがわかります。
本問最終回(第3回目)の支払い時には以下の仕訳となります。
普通預金➡資産
支払いを普通預金から行った➡普通預金の減少
資産の減少=貸方
(貸) 普通預金 50,000
社内利用目的のソフトウェア➡商品ではない
商品購入代金以外の未払い➡未払金
未払金➡負債
…支払い…を行った。➡負債の減少=借方
(貸)
問題文の指示に従い、製作中を表す「ソフトウェア仮勘定」を「ソフトウェア」に振り替えます。
ソフトウェア仮勘定➡資産
資産の減少=貸方
(貸) ソフトウェア仮勘定150,000
ソフトウェア➡資産
ソフトウェアの完成➡資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 普通預金 50,000
(借) ソフトウェア 150,000
(貸) ソフトウェア仮勘定150,000
第144回問題2
解説
問題文から取引を丁寧に読み取って、確実に仕訳を作っていきましょう。
土地➡資産
土地を売却し➡土地の減少
資産の減少=貸方
(貸) 土 地 30,000
売却代金¥50,000の60%=¥30,000
当座預金➡資産
当座預金に入金➡当座預金の増加
資産の増加=借方
(貸)
残額 ¥50,000-¥30,000=¥20,000
商品売買以外で発生した手形➡営業外受取手形
営業外受取手形➡資産
資産の増加=借方
(貸)
土地の帳簿価額と売却代金の差額¥20,000 は土地売却益勘定(収益)に計上します。
売却代金-帳簿価額=(+)¥20,000
➡儲かった➡土地売却益(収益)の発生=貸方
(貸) 土地売却益 20,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 営業外受取手形 20,000
(貸) 土 地 30,000
(貸) 土地売却益 20,000
第144回問題3
解説
商品販売の仕訳、消費税の仕訳をメモし、2つを合わせて解答の仕訳にします。
商品¥20,000を販売し、税抜方式で処理するため「売上」に消費税分を含めません。
税抜方式➡売上➡¥20,000
売上➡収益
収益の発生=貸方
(貸) 売 上 20,000
クレジット手数料¥800(=¥20,000×4%)を計上し、商品代金との差額をクレジット売掛金とします。
クレジット手数料➡支払手数料➡費用
費用の発生=借方
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(借) 支払手数料 800
(貸)
税抜方式の場合、消費税分¥1,600(=¥20,000×8%)は仮受消費税で処理します。
仮受消費税➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 仮受消費税 1,600
クレジット売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(借) 支払手数料 800
(貸) 売 上 20,000
(貸) 仮受消費税 1,600
第144回問題4
解説
商品発送時の送料(売上諸掛り)は「発送費」、商品仕入時の引取運賃(仕入諸掛り)は「仕入」に含めて処理をします。
商品の顧客への発送に関する運賃(当社負担)➡発送費
発送費➡費用
費用の発生=借方
(貸)
商品の顧客への発送に関する運賃は「仕入」以外の勘定科目に対応する場合なので、「未払金」で処理します。
未払金➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 未払金 30,000
商品の購入に関する引取運賃➡仕入代金に含める
仕入➡費用
費用の発生=借方
(貸)
商品の購入に関する引取運賃は「仕入」に対応する場合なので、「買掛金」で処理します。
買掛金➡負債
負債の増加=貸方
(貸) 買掛金 10,000
以上をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 未払金 30,000
(借) 仕 入 10,000
(貸) 買掛金 10,000
第144回問題5
解説
発行済株式の10%分所有していた取引先の株式は「その他有価証券」で処理します。追加で50%分取得すると、所有割合は合計で60%となり取引先に対する支配を獲得することになるため、「その他有価証券」➡「子会社株式」となります。
取引先の発行済株式➡子会社株式
子会社株式➡資産
資産の増加=借方
(貸)
普通預金➡資産
代金の支払➡普通預金の減少
資産の減少=貸方
(貸) 普通預金 250,000
取引先の発行済株式の10%分の株式を「その他有価証券」から「子会社株式」へ振り替えます。つまり「その他有価証券」を減らし「子会社株式」を増やします。
その他有価証券➡資産
資産の減少=貸方
(貸) その他有価証券 40,000
子会社株式➡資産
資産の増加=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) その他有価証券 40,000
(貸) 普通預金 250,000
第143回問題1
解説
端数利息の計算に使う日数計算
利払日3月末日の翌日(=4月1日)から8月24日
➡30日(4月)+31日(5月)+30日(6月)+31日(7月)+24日(8月)=146日
端数利息=¥1,000,000×0.0073÷365日×146日
=¥2,920
1 00 00 00 × 0 ・ 0 0 7 3
÷ 3 6 5
× 1 4 6
=
2,920
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日3月末日の翌日(4月1日)から8月24日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(貸)
¥1,000,000÷¥100×¥99.50=¥995,000
取得価額:¥995,000
売買目的有価証券➡資産
資産の増加=借方
(貸)
¥995,000+¥2,920=¥997,920
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 当座預金 997,920
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 有価証券利息 2,920
(貸) 当座預金 997,920
第143回問題2
解説
現金で支払ったため、現金という資産を減らします。
現金➡資産
資産の減少=貸方
(貸) 現 金 100,000
修理費用合計¥100,000と商品保証引当金残高¥80,000の差額¥20,000を費用として計上します。費用の科目は勘定科目群にある「商品保証費」という科目を見つけて仕訳を行います。
商品保証費➡費用
費用の発生=借方
(貸)
商品保証引当金の残高を取り崩します。
商品保証引当金➡負債
負債の減少=借方
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 商品保証費 20,000
(貸) 現 金 100,000
第143回問題3
解説
¥40×500株=¥20,000
当座預金➡資産
当座預金への払い込み➡資産の増加=借方
(貸)
¥20,000×0.6=¥12,000(資本金の金額)
¥20,000-¥12,000=¥8,000(資本準備金の金額)
資本金、資本準備金➡純資産
資本金への組み入れ➡純資産の増加=貸方
(貸) 資本金 12,000
(貸) 資本準備金 8,000
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 資本金 12,000
(貸) 資本準備金 8,000
第143回問題4
株主配当金:1株につき¥360 利益準備金:会社法が定める金額 別途積立金:¥100,000
解説
株主配当金:1株につき¥360
¥360×1,500株=¥540,000
株主配当金➡まだ支払われていない➡未払配当金
未払配当金➡負債
負債の増加=貸方
繰越利益剰余金➡純資産
純資産の減少=借方
(貸) 未払配当金 540,000
別途積立金➡繰越利益剰余金から別途積立金への振替え(繰越利益剰余金を減らして、別途積立金を増やす)
繰越利益剰余金➡純資産
純資産の減少=借方
別途積立金➡純資産
純資産の増加=貸方
(貸) 別途積立金 100,000
利益準備金:会社法が定める金額
とりあえず配当した額を10で割る。
¥540,000÷10=¥54,000
また、資本金の4分の1-資本準備金-利益準備金
=¥16,000,000÷4-¥2,400,000-¥1,560,000
=¥40,000
積立限度額は小さい方なので、¥40,000
利益準備金➡繰越利益剰余金から利益準備金金への振替え(繰越利益剰余金を減らして、利益準備金を増やす)
繰越利益剰余金➡純資産
純資産の減少=借方
利益準備金➡純資産
純資産の増加=貸方
(貸) 利益準備金 40,000
資(4)本金は4で割る
と覚えましょう!
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(貸) 未払配当金 540,000
(貸) 別途積立金 100,000
(貸) 利益準備金 40,000
第143回問題5
解説
商品の本体価格が¥100,000で8%分の消費税を加算すると、¥108,000。この金額を掛けとします。
8%の消費税を含めて(売上)代金は掛けとした。➡売掛金
売掛金➡資産
資産の増加=借方
(貸)
税抜き方式の場合、売上代金と消費税分を分けて仕訳を行います。消費税分は仮受消費税で処理します。
税抜方式➡売上➡¥100,000
売上➡収益
収益の発生=貸方
仮受消費税➡負債➡¥8,000
負債の増加=貸方
(貸) 売 上 100,000
(貸) 仮受消費税 8,000
以上の仕訳をまとめると解答の仕訳となります。
解答
(貸) 売 上 100,000
(貸) 仮受消費税 8,000