第149回日商簿記試験(2018年6月10日実施)の合格発表が6月18日(月)から各商工会議所で始まり、7月13日東京商工会議所の受験者データが発表されました。
これによると、東京都23区内・横浜市内の試験結果は、2級が実受験者数6,698名、合格者1,006名、合格率15.0%、3級が実受験者数13,792名、合格者6,122名、合格率44.4% という結果でした。(東京商工会議所 検定試験情報)
これを受けて、7月26日第149回日商簿記検定の全国平均もまとまり、2級が実受験者数38,352名、合格者5,964名、合格率15.6%、3級が実受験者数79,421名、合格者35,189名、合格率44.3% という結果となりました。(商工会議所の検定試験 受験者データ)
今回の2級では、第2問 外貨建取引、第3問 本支店会計、第4問 直接原価計算 で難しい問題が出題されたため、非常に厳しい回となりました。5問中3問が難しいというのはちょっとやり過ぎな気がしますが、今後2級合格を目指す場合は難問が出題された場合にも部分点が取れるように対策をしておかなければならないのかもしれません。
ただし、商業簿記と工業簿記を比較すると工業簿記の方が取り組みやすいことに変わりはないので
- 工業簿記対策
- 連結会計対策
の2つが重要になる点に変わりはないと思います。
日商簿記2級試験の各回ごとの全国平均合格率、合格者数、実受験者数をグラフにしてみると次のようになります。
149回試験の合格率15.6%は143回試験以降2番目に低く、合格者数5,964名は143回試験以降最低、実受験者数38,352名も143回試験以降最低の数値となっています。
第146回試験では合格率47.5%、合格者数20,790名なのに149回試験は合格率、合格者数ともに第146回試験の3分の1以下です。この結果を見ると、受験する回によって不公平だと感じる受験生は少なくないのではないでしょうか。
毎回の試験での合格率が安定する、より公平な試験になって欲しいと切に願います。
▼合格率(=合格者÷実受験者数×100)の推移
144回 | 145回 | 146回 | 147回 | 148回 | 149回 |
13.4 | 25.0 | 47.5 | 21.2 | 29.6 | 15.6 |
▼合格者数の推移
144回 | 145回 | 146回 | 147回 | 148回 | 149回 |
7588 | 15075 | 20790 | 10171 | 14384 | 5964 |
▼実受験者数の推移
144回 | 145回 | 146回 | 147回 | 148回 | 149回 |
56530 | 60238 | 43767 | 47917 | 48533 | 38352 |