6月12日(日)に実施される第143回日商簿記まであと50日を切りました。
世間では「簿記3級は合格率が高く簡単な試験だ」と思われているところがありますが、最近は決してそうではありません。
日本商工会議所の3級受験者データによると、2、3年前であれば、日商簿記3級の合格率は40%前後になることが多く、回によっては50%を超えることもあったのに対して、直近の第142回検定の合格率は26.6%、2回前の第141回検定は26.1%と合格率が大幅に下がり、難しくなっています。
合格率が30%ということは、10人のうち7人が不合格になってしまうわけで、決して簡単な試験とはいえません。特に今回初めて簿記3級を受験するという方は「最近の簿記3級試験は難化傾向にある」という状況を認識したうえで、油断せずしっかり勉強して試験に臨むようにしましょう。
試験は難しくなってきましたが、簿記本マニアの私は、簿記3級合格を独学で目指す方のための救世主ともいえる画期的な問題集「みんなが欲しかった問題演習の本」を見つけました。これは、本試験問題の解き方が第1問から第5問までの問題形式ごとに詳しく解説されている画期的な問題集。今回はこの問題集の中身と使い方について紹介します。
『みんなが欲しかった問題演習の本』の中身と使い方
簿記3級で学ぶ内容は簿記の基本であり、内容を理解するだけならそれほど難しくありません。多少人生経験を積んだ社会人の方であれば、テキストを読めば理解できると思います。
ただ、テキストの内容は理解して論点ごとの個別問題も解けるけれど、さあ過去問題を解こうという段階になって壁にぶつかってしまう方がいらっしゃいます。
それは、決して勉強不足が原因なのではなく、過去問題の出題形式や出題パターンに適応できていないから。本試験問題は問題の資料が多く、複数の内容がまとまって出題されるため、初めはどうしても難しく感じてしまうのです。
テキストとそれに付随する問題集を終わらせて、次にいきなり過去問題集を解こうとすると、そのギャップにつまづいて最悪やる気をなくしかねません。
そんなときにおすすめなのが、この『日商簿記3級 みんなが欲しかった問題演習の本 第2版』。
この問題集には、本試験の出題形式(第1問、第2問、第3問、第4問、第5問)ごとに豊富な例題が収録されており、問題の解き方が詳しく解説されています。
例題が解けたら次の例題へ。解けなかったら解き方のヒントを記した「解き方の道しるべ」へというように、次にどこへ進めばいいのかがわかりやすく示され、勉強しやすくなっています。
問題の解き方の最終チェックにも使える「ワンポイントチェック」や本試験で問題を効率的に解くための「マル秘合格テクニック」、本試験レベルの問題を解くための基礎知識「これ、だいじょうぶ?」、さらには各例題に関連するフィードバック問題、本試験レベルの実践問題も収録されており、至れり尽くせりの内容となっています。
テキストが終わったら、この『日商簿記3級 みんなが欲しかった問題演習の本 第2版』を使って出題パターンごとに本試験問題の解き方をマスターしましょう。
実践問題の解説には本試験で役に立つマル秘合格テクニックもついています。
日商簿記3級 みんなが欲しかった問題演習の本 第2版
日商簿記3級を独学するためのおすすめのテキストの使い方
日商簿記3級を独学で勉強する際のおすすめのテキストとその使い方についてまとめておきます。
1.テキストで簿記の基本を学びます。
まずは、テキストを読んで簿記の基本を学びます。おすすめのテキストは、スッキリわかる 日商簿記3級 第7版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)とみんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第4版 (みんなが欲しかったシリーズ)
です。
スッキリわかる 日商簿記3級 第7版
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第4版
▶平成28年(2016年)度向け 出題範囲が新しくなった日商簿記試験用のテキスト・問題集を徹底比較してみたよ。もあわせてお読みください。
2.『究極の仕訳集』で仕訳を覚える
簿記の要は仕訳です。試験に合格するためには最低限の仕訳問題は暗記しておかなければなりません。毎日の勉強に『究極の仕訳集』を取り入れて、仕訳を徹底的にマスターしましょう。
究極の仕訳集 日商簿記3級 第2版
3.『みんなが欲しかった問題演習の本』で本試験問題の解き方をマスターする
そして、ここで『みんなが欲しかった問題演習の本』の登場です。
テキストで学んだ知識を、過去問題や予想問題が解けるレベルにステップアップさせます。
例題解説にある「ワンポイントCHECK」は、暗記するくらい繰り返し読み込むといいでしょう。
日商簿記3級 みんなが欲しかった問題演習の本 第2版
4.過去問題集または予想問題集を使って問題を解くトレーニングをする
過去問題集や予想問題集を使って本試験レベルの問題にチャレンジします。
解いてみて、「あれっ!?」と思う点があったら、テキストや『みんなが欲しかった問題演習の本』に戻って知識の再確認を行いましょう。
合格するための過去問題集 日商簿記3級 ’16年6月検定対策
第143回をあてる TAC直前予想 日商簿記3級
まとめ
簿記の試験は、マークシート方式ではなく、鉛筆やシャープペンを使って紙の答案用紙に実際に書きこんで解答します。
ですから、問題を読んで、電卓をたたいて、実際にシャープペンで答案用紙に解答を書き込んでいくというように実際に問題を解く練習をしなければ、簿記はできるようになりません。
勉強する際にはテキストを読んで「ふんふん。わかった。」といって終わりにするのではなく、必ず手を動かして問題を解くように心がけてください。
必ず道は開けます。合格目指してがんばっていきましょう!
当サイトも、合格を目指してがんばる皆さんを全力で応援します!!