第144回日商簿記2級第1問5は子会社株式の取得の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
取引先の発行済株式の10%を取得価額¥40,000で所有していたが、追加で50%を取得し取引先に対する支配を獲得することになり、代金¥250,000を普通預金から支払った。
目次
解説
発行済株式の10%分所有していた取引先の株式は「その他有価証券」で処理します。追加で50%分取得すると、所有割合は合計で60%となり取引先に対する支配を獲得することになるため、「その他有価証券」➡「子会社株式」となります。
取引先の発行済株式…追加で50%を取得し取引先に対する支配を獲得することになり、代金¥250,000を普通預金から支払った。
取引先の発行済株式➡子会社株式
子会社株式➡資産
資産の増加=借方
(借) 子会社株式 250,000
(貸)
(貸)
普通預金➡資産
代金の支払➡普通預金の減少
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 普通預金 250,000
(貸) 普通預金 250,000
取引先の発行済株式の10%を取得価額¥40,000で所有していたが、…取引先に対する支配を獲得することになり…
取引先の発行済株式の10%分の株式を「その他有価証券」から「子会社株式」へ振り替えます。つまり「その他有価証券」を減らし「子会社株式」を増やします。
その他有価証券➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) その他有価証券 40,000
(貸) その他有価証券 40,000
子会社株式➡資産
資産の増加=借方
(借) 子会社株式 40,000
(貸)
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 子会社株式 290,000
(貸) その他有価証券 40,000
(貸) 普通預金 250,000
(貸) その他有価証券 40,000
(貸) 普通預金 250,000
第144回日商簿記2級第1問
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