第141回簿記2級第4問は工業簿記から仕訳問題が出題されました。
仕訳問題の3問目は経費の計上です。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような仕訳になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
A社は遠隔地に工場をもつことから、工場会計を独立させている。材料と製品の倉庫は工場に置き、材料の購入の支払いと給与の支払いは本社が行っている。なお、工場元帳には、材料勘定、製造間接費勘定、仕掛品勘定、本社勘定が設定されている。
当月に判明した材料の棚卸減耗について、90,000円を計上した。
当月に判明した材料の棚卸減耗について、90,000円を計上した。
目次
解説
当月に判明した材料の棚卸減耗について、90,000円を計上した。
材料の棚卸減耗損90,000円は、間接経費として製造間接費勘定へ振り替えます。
つまり、材料という資産を減らし、その代わりに製造間接費を増加させます。
材料➡資産
材料から製造間接費へ振り替え➡資産の減少=貸方
(借)
(貸) 材 料 90,000
(貸) 材 料 90,000
製造間接費➡費用
材料から製造間接費へ振り替え➡費用の発生=借方
(借) 製造間接費 90,000
(貸)
(貸)
以上の2つを合わせると解答の仕訳となります。
解答
(借) 製造間接費 90,000
(貸) 材 料 90,000
(貸) 材 料 90,000