第140回日商簿記2級第1問4は有価証券の購入、端数利息の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
S物産株式会社が発行した社債(額面総額 ¥1,000,000、期間5年、利率:年1.825%、利払日:毎年3月および毎年9月末日)を4月30日に額面@¥100につき ¥99で取得した。代金は端数利息とともに当座預金から証券会社の指定する口座に振り込んだ。当社は、この社債を満期日に償還されるまで保有する予定である。なお、端数利息は1年を365日とする日割計算によることとするが、購入の当日を含めて求めること。
目次
解説
…社債(額面総額 ¥1,000,000、期間5年、利率:年1.825%、利払日:毎年3月および毎年9月末日)を4月30日に…取得した。…なお、端数利息は1年を365日とする日割計算によることとするが、購入の当日を含めて求めること。
端数利息の計算に使う日数計算
利払日3月末日の翌日(=4月1日)から4月30日
➡30日(4月)=30日
端数利息=¥1,000,000×0.01825÷365日×30日=¥1,500
1 00 00 00 × 0 ・ 0 1 8 2 5
÷ 3 6 5
× 3 0
=
1,500
…社債(額面総額 ¥1,000,000…)を4月30日に額面 ¥100につき ¥99で取得した。代金は端数利息とともに当座預金から証券会社の指定する口座に振り込んだ。
¥1,000,000÷¥100×¥99=¥990,000
¥990,000+¥1,500=¥991,500
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 当座預金 991,500
(貸) 当座預金 991,500
当社は、この社債を満期日に償還されるまで保有する予定である。
満期日まで保有する予定➡満期保有目的債券
取得価額:¥990,000
満期保有目的債券➡資産
資産の増加=借方
(借) 満期保有目的債券 990,000
(貸)
(貸)
…代金は端数利息とともに当座預金から証券会社の指定する口座に振り込んだ。
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日3月末日の翌日(4月1日)から4月30日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(借) 有価証券利息 1,500
(貸)
(貸)
以上をまとめたものが解答の仕訳となります。
解答
(借) 満期保有目的債券 990,000
(借) 有価証券利息 1,500
(貸) 当座預金 991,500
(借) 有価証券利息 1,500
(貸) 当座預金 991,500
第140回日商簿記2級第1問
問 | 出題論点・解説ページへのリンク |
---|---|
1 | 株式の発行、創立費 |
2 | 本支店会計 |
3 | 売上割戻の処理 |
4 | 有価証券の購入、端数利息の処理 |
5 | 生産高比例法 |