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第138回 日商簿記2級 第1問 2 【不渡手形】

第138回日商簿記2級第1問2は不渡手形の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような仕訳になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。

問題

かねて得意先より裏書譲渡されていた約束手形¥40,000が不渡りとなった。償還請求にともなう費用¥1,000は現金で支払った。手形代金の償還請求を行った。
 
目次

解説

かねて得意先より裏書譲渡されていた約束手形¥40,000が不渡りとなった

約束手形はお金を受け取る権利です。約束手形が不渡りになったからといってお金を受け取る権利がなくなるわけではありません。しかし、取引先の都合により「回収できる可能性が低い受取手形」に性質が変わってしまったと考え「受取手形」を「不渡手形」に振り替えます。

約束手形➡受取手形➡資産

約束手形の不渡り➡受取手形(正常な請求権)の減少

資産の減少=貸方

(借) 
  (貸) 受取手形 40,000
 

…償還請求にともなう費用¥1,000は現金で支払った。

現金➡資産

現金で支払った➡資産の減少=貸方

(借) 
  (貸) 現 金 1,000

…手形代金の償還請求を行った。…

得意先に請求する手形代金は「回収できる可能性が低い」ものなので、「不渡手形」で処理します。不渡手形の金額には立替払いしている償還請求費用を含めます。

回収できる可能性が低い手形代金➡得意先に対する請求権➡不渡手形¥40,000が発生

得意先が支払うべき代金を立て替えた➡得意先に対する請求権➡不渡手形¥1,000が発生

不渡手形➡資産

資産の増加=借方

(借) 不渡手形 41,000
  (貸) 

以上をまとめると解答の仕訳となります。

解答

(借) 不渡手形 41,000
  (貸) 受取手形 40,000
  (貸) 現 金 1,000

第138回日商簿記2級第1問

出題論点・解説ページへのリンク
1  固定資産の滅失
2  不渡手形
3  割賦販売
4  商品保証引当金
5  消費税の処理
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