第137回 日商簿記2級 第1問 2 【試用販売】

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第137回日商簿記2級第1問2は試用販売の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。

問題

Y商会に試用販売のために試送していた商品20個(原価@¥100、売価@¥200)のうち、10個分について買取りの意思表示があった。残りの試送品についてはまだ買取りの意思表示はされていない。なお、同社は、試用販売取引については、試送した商品の原価を試用品勘定を用いて処理しており、売上計上のつど売上原価を試用品勘定から仕入勘定に振り戻している。試用品売上勘定、売掛金勘定を用いる。
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解説

…試用販売のために試送していた商品20個(…売価@¥200)のうち、10個分について買取りの意思表示があった。試用品売上勘定、売掛金勘定を用いる。

買取りの意思表示➡試用品売上

試用品売上➡収益

収益の発生=貸方

(借方) 
    (貸方) 試用品売上 2,000

代金はあとで受け取りと推定➡売掛金

売掛金➡資産

資産の増加=借方

(借方) 売掛金 2,000
    (貸方) 

…試用販売のために試送していた商品20個(原価@¥100…)のうち、10個分について買取りの意思表示があった。…試送した商品の原価を試用品勘定を用いて処理しており、売上計上のつど売上原価を試用品勘定から仕入勘定に振り戻している。

買取りの意思表示➡試用品勘定から仕入勘定に振り戻す

試用品➡資産

売れたので資産の減少=貸方

(借方) 
    (貸方) 試用品 1,000

仕入➡費用

売れたので費用に戻す=借方

(借方) 仕 入 1,000
    (貸方) 

解答

(借方) 売掛金 2,000 
   (貸方) 試用品売上 2,000 
(借方) 仕 入 1,000 
   (貸方) 試用品 1,000

詳しい解説

問題文からキーワードを拾っていくと

「試用販売」取引で「買取りの意思表示があった」場合の処理が問われていることがわかります。

買取りの意思表示があった場合は、売上を計上するとともに売上原価に関する仕訳も必要となる場合がありますので、問題文の指示を読み落とさないようにしましょう。

売上については、売価@¥200×10個=¥2,000 売上(試用品売上)を計上し、代金を受け取っていない部分については、売掛金となります。

買取の意思表示➡試用品売上➡収益の発生=貸方

売掛金➡資産の増加=借方

(借方) 売掛金 2,000 
  (貸方) 試用品売上 2,000

売上だけならやさしいのですが、試用販売の場合は、売上原価についての処理まで問われる場合があり、こちらにも注意が必要です。

売上計上のつど売上原価を試用品勘定から仕入勘定に振り戻している」とありますので、指示通りに処理しましょう。

売上原価は、原価@¥100×10個=¥1,000 です。

売上原価分は仕入(費用)を増やせばいいので、

売上原価の計上➡仕入➡費用の発生=借方

(借方) 仕 入 1,000 
  (貸方) 

売上原価(仕入)になった分、試用品が売れてなくなったと考え、

試用品➡資産の減少=貸方

(借方)  
  (貸方) 試用品 1,000

とします。

上記の仕訳と合わせると

解答は

(借方) 売掛金 2,000 
  (貸方) 試用品売上 2,000 
(借方) 仕 入 1,000 
  (貸方) 試用品 1,000

となります。