第134回 日商簿記2級 第1問 2 【委託販売、荷為替の取組み】

スポンサーリンク

第134回日商簿記2級第1問2は委託販売、荷為替の取組みの処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。

問題

A商店に委託販売のため、商品 ¥2,000(売価 ¥3,000)を発送し、発送運賃 ¥400を現金で支払った。また、この商品については運送会社より貨物代表証券の発行を受け、取引銀行にて荷為替 ¥1,000を取り組んだ。なお、割引料 ¥100を差し引かれ、手取金は当座預金とした。
問題・答案用紙・詳しい解説つき解答速報(無料)の請求はこちら
簿記講座【資格の大原】
TAC 第145回 日商簿記検定3・2級 解答速報
ひとりじゃない「独学」を実現したTACの独学道場
日商簿記 独学道場
行政書士 独学道場
宅建士 独学道場
スポンサーリンク

解説

荷為替手形は、当社が振り出した自己受為替手形のことで、当社がその手形を銀行で割り引くことを取り組むといいます。

つまり、荷為替手形の取り組みは、当社が振り出した自己受為替手形を銀行で割り引くことです。

委託販売の委託先が海外のような場合、船で送った商品が委託先に届くのが先になってしまい、商品の売上代金の回収も遅くなります。そのような場合に、貨物代表証券を担保にして早期の現金回収をする手段が荷為替手形の取り組みです。

未着品イメージ

…発送運賃 ¥400を現金で支払った。…

現金➡資産

資産の減少=貸方

(借方) 
  (貸方) 現 金 400

…A商店に委託販売のため、商品 ¥2,000(売価 ¥3,000)を発送し…

商品を仕入れたときの仕訳は、商品が増えるので

商品➡仕入

仕入➡費用

費用が発生する=借方

(借方) 仕 入 ×××
  (貸方) 

でした。

これに対し、商品を発送した場合は、商品が手許から離れるため、仕入れたときの反対側に仕入を記入します。

商品➡仕入

仕入➡費用(商品の金額は原価¥2,000を使います。)

 😯 商品を発送した➡手許から商品が減った

費用の減少=貸方

(借方) 
  (貸方) 仕 入 2,000

 …A商店に委託販売のため、商品 ¥2,000(売価 ¥3,000)を発送し、発送運賃 ¥400を現金で支払った。…

商品代金¥2,000と発送運賃¥400の合計¥2,400を積送品として計上します。

積送品➡資産

資産の増加=借方

(借方) 積送品 2,400
  (貸方) 
 

 …荷為替 ¥1,000を取り組んだ。なお、割引料 ¥100を差し引かれ、手取金は当座預金とした。

 😯 荷為替の取り組みです。

荷為替¥1,000から割引料¥100を引いた¥900当座預金が増加します。

当座預金➡資産

資産の増加=借方

また、

割引料➡手形売却損

手形売却損➡費用

費用の発生=借方

(借方) 当座預金 900
(借方) 手形売却損 100 
  (貸方)  

…この商品については運送会社より貨物代表証券の発行を受け、取引銀行にて荷為替 ¥1,000を取り組んだ。なお、割引料 ¥100を差し引かれ、手取金は当座預金とした。

また、荷為替が自己受為替手形(=受取手形)のことで、これをすぐに銀行で割り引くため

自己受為替手形➡受取手形

受取手形➡資産

資産の増加=借方

となります。また、

自己受為替手形の割引➡受取手形の減少

資産の減少=貸方

(借方) 受取手形 1,000
  (貸方) 受取手形 1,000

です。 😯 これは解答には書きません。

次に貸方ですが、商品は自分の手から離れましたがまだお客さんに引き渡していないので売上計上できません。そこで前受金で処理します。

前受金➡負債

負債の増加=貸方

(借方) 
  (貸方) 前受金 1,000
 

※ 「まだ売れてないから前受金」と覚えましょう。

解答(借方と貸方を合わせます)

(借方) 積送品 2,400
    (貸方) 仕 入 2,000
    (貸方) 現 金  400
(借方) 当座預金 900
(借方) 手形売却損 100
    (貸方) 前受金 1,000