第130回日商簿記2級第1問1は有価証券の購入、端数利息の処理について仕訳問題が出題されました。
本試験問題の改題を掲載しますので、どのような解答になるか考えてから解説を読んで確認してみてください。
問題
T株式会社が発行した社債(額面総額 ¥1,000,000)を額面 ¥100につき ¥94で×3年9月13日に買い入れ、代金は証券会社への手数料 ¥7,000および端数利息とともに小切手を振り出して支払った。なお、この社債の利息は年利率1.46%、利払日は6月末日と12月末日の年2回、満期日は×9年12月31日である。また、当社はこの社債を満期日まで保有する予定であり、決算日は年1回3月末日である。
目次
解説
…社債(額面総額 ¥1,000,000)を…なお、この社債の利息は年利率1.46%、利払日は6月末日と12月末日の年2回、満期日は×7年12月31日である。…決算日は年1回3月末日である。
端数利息の計算に使う日数計算
利払日6月末日の翌日(=7月1日)から9月13日
➡31日(7月)+31日(8月)+13日(9月)=75日
端数利息=¥1,000,000×0.0146÷365日×75日=¥3,000
1 00 00 00 × 0 ・ 0 1 4 6
÷ 3 6 5
× 7 5
=
3,000
…社債(額面総額 ¥1,000,000)を額面 ¥100につき ¥94で×1年9月13日に買い入れ、代金は証券会社への手数料 ¥7,000および端数利息とともに小切手を振り出して支払った。…
¥1,000,000÷¥100×¥94=¥940,000
¥940,000+¥7,000+¥3,000=¥950,000
小切手の振り出し➡当座預金
当座預金➡資産
資産の減少=貸方
(借)
(貸) 当座預金 950,000
(貸) 当座預金 950,000
…社債(額面総額 ¥1,000,000)を額面 ¥100につき ¥94で×1年9月13日に買い入れ、代金は証券会社への手数料 ¥7,000および端数利息とともに小切手を振り出して支払った。…当社はこの社債を満期日まで保有する予定であり…
満期日まで保有する予定➡満期保有目的債券
取得価額:¥940,000+¥7,000=¥947,000
満期保有目的債券➡資産
資産の増加=借方
(借) 満期保有目的債券 947,000
(貸)
(貸)
…×1年9月13日に買い入れ、代金は…および端数利息とともに小切手を振り出して支払った。…利払日は6月末日と12月末日の年2回、満期日は×7年12月31日である。…決算日は年1回3月末日である。
社債の利息➡有価証券利息
有価証券利息➡収益
利払日6月末日の翌日(7月1日)から9月13日までの利息➡売主のもの
収益の減少=借方
(借) 有価証券利息 3,000
(貸)
(貸)
解答
(借) 満期保有目的債券 947,000
(借) 有価証券利息 3,000
(貸) 当座預金 950,000
(借) 有価証券利息 3,000
(貸) 当座預金 950,000
第130回日商簿記2級第1問
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1 | 有価証券の購入、端数利息の処理 |
2 | 不渡手形 |
3 | 生産高比例法 |
4 | 株式の発行、創立費 |
5 | 試用販売 |