労務費の仕訳問題の解き方

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工業簿記第4問で仕訳問題が出題された場合にはここで扱っている仕訳問題の解き方を使えば簡単に答えを出すことができます。

今回は労務費の仕訳問題について確認していきましょう。

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労務費の仕訳➡支払いか消費かに注意します。

材料の次は労務費です。

給料は自分がサラリーマンとして受け取る給料の意味ではなく、店主として従業員に支払うお金のこと、つまり費用であることを3級で学びました。

工業簿記では給料をどのように処理していくのか例題を解きながら確認していきましょう。

給料の支払い

問題

工場従業員への給料5,000円を現金で支給した。賃金・給料勘定を用いて仕訳をすること。

給料は費用。費用は借方の科目です。つまり増えたら借方、減ったら貸方に記入します。

5要素の図ヨコ

給料➡賃金・給料

賃金・給料➡費用

給料…を…支給した。➡費用の発生=借方

なので、

(借方) 賃金・給料 50,000
    (貸方) 

現金➡資産

現金で支給した➡資産の減少=貸方

(借方) 
    (貸方) 現 金 50,000

となります。

この2つを合わせると、

(借方) 賃金・給料 50,000
    (貸方) 現 金 50,000

となり、給料支払に関する仕訳が完成します。

給料を支払う場面は3級でも出てくるところなので大丈夫だと思います。

労務費の消費

この賃金・給料という労働力は目には見えませんが、工場に材料を投入し使われるのと同じように工場内で消費されると考えて処理をします。

問題

当月の労務費実際消費額を計上する。当月は時給1,000円×50時間消費した。

労務費の仕訳を考える前に、材料を消費したときの仕訳を思い出してみます。

材料は資産で借方の科目ですが、これを消費する(使う)場合は材料を減らしました。

材料➡資産

材料を消費した➡資産の減少=貸方

(借方) 
    (貸方) 材 料 ×××

また、このとき仕掛中(製作中)の材料が増えると考えるため仕掛品という(資産の)勘定を増加させます。

仕掛品➡資産

仕掛中の材料が増加する➡資産の増加=借方

(借方) 仕掛品 ×××
    (貸方) 

となります。最後に2つを合わせ

(借方) 仕掛品 ×××
    (貸方) 材 料 ×××

という仕訳ができあがります。

この仕訳の材料の部分を賃金・給料に置き換えれば労務費を消費したときの仕訳になります。

労務費➡賃金・給料

賃金・給料➡費用

労務費を消費する➡費用の減少=貸方

時給1,000円×50時間=50,000円なので、

(借方) 
    (貸方) 賃金・給料 50,000

また、労務費が工場に投入され仕掛中(製作中)になると考えられるので

仕掛品➡資産

資産の増加=借方

(借方) 仕掛品 50,000
    (貸方) 

2つを合わせ

(借方) 仕掛品 50,000
    (貸方) 賃金・給料 50,000

となります。

製品完成時の仕訳

最後に製品が完成した時の仕訳です。

問題

工場に投入された労務費50,000円分が製品として完成した。製品に振り替える仕訳を書くこと。

完成品は製品という勘定を使います。製品は資産です。

仕掛品(製作中)だった50,000円分が完成し製品となった=製品が増えたと考えることができます。

製品➡資産

製品が完成した➡資産の増加=借方

(借方) 製 品 50,000
    (貸方) 

また製品が完成したということはその分仕掛品が減るので

仕掛品➡資産

製品が完成した➡資産の減少=貸方

(借方) 
    (貸方) 仕掛品 50,000

2つを合わせると

(借方) 製 品 50,000
    (貸方) 仕掛品 50,000

となります。

まとめ

このように賃金・給料の処理は

  • 従業員に給料を支払ったとき(=費用の発生、賃金・給料)
  • 労務費が消費されたとき(=仕掛品への振り替え)

の2つが区別できるかどうかが重要なポイントです。

確認をしておきましょう。