予定消費賃率を使った消費賃金の計算

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工業簿記第4問で仕訳問題が出題された場合にはここで扱っている仕訳問題の解き方を使えば簡単に答えを出すことができます。

労務費(給料)は自分がサラリーマンとして受け取る給料の意味ではなく、店主として従業員に支払うお金のことなので費用です。

簿記では給料支給(支払い)の場面なのか、それが工場でどのように使われたか(給料の消費額)の計算に分けて処理の仕方をしっかり区別して考えることが大切です。

今回は予定消費賃率を使った消費賃金の計算について確認していきましょう。

例題

直接工の当月消費賃金を計上する。直接工の直接作業時間は合計120時間、間接作業時間は合計30時間で、消費賃金の計算には1時間当たり2,000円の予定消費賃率を用いる。賃金・給料勘定を用いること。
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解説

賃金・給料を消費したということは、製造中の状態になるということなので仕掛品が増えます。また賃金・給料のうち間接費となる分については製造間接費に振り替えます。直接工の直接作業時間分は仕掛品、直接工の間接作業時間分は製造間接費となります。

  • 直接工の直接作業⇒仕掛品
  • 直接工の間接作業⇒製造間接費
  • 間接工の賃金・給料⇒製造間接費

直接工の直接作業:2,000円/時間×120時間=240,000円

直接工の間接作業:2,000円/時間×30時間=60,000円

と求められます。

仕掛品➡資産

資産の増加=借方

(借方) 仕掛品 240,000
   (貸方)

製造間接費➡費用

費用の増加=借方

(借方) 製造間接費 60,000
   (貸方)

また、労務費は費用です。費用のホームポジションは借方です。

したがって、労務費(賃金・給料)を消費した場合(=減少した場合)は貸方に賃金・給料と書きます。

「労務費…予定配賦」とあったら、賃金・給料を減らすから「貸方 賃金・給料」と覚えておきましょう。

5要素

賃金・給料➡費用

労務費を消費した➡費用の減少=貸方

(借方) 
  (貸方) 賃金・給料 300,000

以上をまとめると解答の仕訳となります。

解答

(借方) 仕掛品 240,000
(借方) 製造間接費 60,000 
  (貸方) 賃金・給料 300,000